ブチルアルデヒド (butyraldehyde) は、有機化合物でアルデヒドの一種。構造的にブタンの誘導体にあたる。メチルエチルケトンの構造異性体である。IUPAC名は ブタナール (butanal)。ノルマルブチルアルデヒドとも言う。可燃性の無色の液体で、甘酸っぱい焦げたような刺激臭を持つ。ほとんどの有機化合物と任意の割合で混ざり合う。引火点は −7 ℃、自己発火点は 230 ℃ である。
概要 ブチルアルデヒド, 識別情報 ...
ブチルアルデヒド[1] |
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識別情報 |
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ChEBI |
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ChEMBL |
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ChemSpider |
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ECHA InfoCard |
100.004.225 |
EC番号 |
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KEGG |
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RTECS number |
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UNII |
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国連/北米番号 |
1129 |
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InChI=1S/C4H8O/c1-2-3-4-5/h4H,2-3H2,1H3 Key: ZTQSAGDEMFDKMZ-UHFFFAOYSA-N InChI=1/C4H8O/c1-2-3-4-5/h4H,2-3H2,1H3 Key: ZTQSAGDEMFDKMZ-UHFFFAOYAZ
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特性 |
化学式 |
C4H8O |
モル質量 |
72.11 g mol−1 |
外観 |
無色の液体 |
匂い |
刺激臭、アルデヒド臭 |
密度 |
0.8016 g/mL |
融点 |
−96.86 °C, 176 K, -142 °F |
沸点 |
74.8 °C, 348 K, 167 °F |
水への溶解度 |
7.6 g/100 mL (20 °C) |
溶解度 |
有機溶媒と混和する |
log POW |
0.88 |
磁化率 |
−46.08·10−6 cm3/mol |
屈折率 (nD) |
1.3766 |
粘度 |
0.45 cP (20 °C) |
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2.72 D |
熱化学 |
標準モルエントロピー So |
246.6 J·mol−1·K−1 (液体) 343.7 J·mol−1·K−1 (気体) |
標準定圧モル比熱, Cpo |
163.7 J·mol−1·K−1 (液体) 103.4 J·mol−1·K−1 (気体) |
危険性 |
GHS表示: |
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[2] |
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Danger |
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H225, H319[2] |
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P210, P280, P302+P352, P304+P340, P305+P351+P338[2] |
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド) |
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引火点 |
−7 °C (19 °F; 266 K) |
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230 °C (446 °F; 503 K) |
爆発限界 |
1.9–12.5% |
致死量または濃度 (LD, LC) |
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2490 mg/kg (ラット、経口) |
安全データシート (SDS) |
Sigma-Aldrich |
関連する物質 |
関連するアルデヒド |
プロピオンアルデヒド ペンタナール |
関連物質 |
ブタノール 酪酸 イソブチルアルデヒド |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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1-ブタノールの脱水素化、クロトンアルデヒドの水素化、プロピレンのヒドロホルミル化などの方法で合成される。
空気と混ざると、酸化されて酪酸を生成する。
ブチルアルデヒドを水素化するとブタノール(1-ブタノール)が、アルドール反応後水素化すると2-エチルヘキサノールが得られる。
日本の悪臭防止法では、特定悪臭物質に指定されている。消防法に定める第4類危険物 第1石油類に該当する[3]。