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ブレンツキシマブ ベドチン
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ブレンツキシマブ ベドチン(Brentuximab vedotin)は抗CD30モノクローナル抗体に微小管阻害薬のモノメチルアウリスタチンE(monomethyl auristatin E; MMAE)が結合した分子標的治療薬であり、アドセトリス(Adcetris)の商標名で販売されている。開発はシアトルジェネティクス社とミレニアム社[注釈 1]の共同開発であり、日本での製造販売は武田薬品工業が行っている。
日本では2014年1月に、「再発または難治性のCD30陽性のホジキンリンパ腫、未分化大細胞型リンパ腫」を適応として製造承認された[1]。
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効能・効果
再発または難治性のCD30陽性の下記疾患
- ホジキンリンパ腫
- 未分化大細胞リンパ腫
薬理
抗CD30抗体製剤はHodgkinリンパ腫には抗腫瘍効果を示さなかった。抗CD30抗体にリンカーを介してチューブリン重合阻害薬であるモノメチルアウリスタチンE(MMAE)を結合させたものが本薬剤である。腫瘍細胞表面のCD30に結合した後、インターナリゼーション(リガンド媒介性のエンドサイトーシス)により、腫瘍細胞内へ取り込まれる。細胞内でリソゾームへ輸送され、加水分解酵素によりリンカーが切断され、MMAEが細胞内に放出される。MMAEはチューブリンに結合し、微小管形成が阻害され、抗腫瘍効果を発揮すると考えられている[2]。
副作用
以下のものが重度の副作用として挙げられている[3]。
- 末梢神経障害
- 感染症
- 進行性多巣性白質脳症
- 骨髄抑制
- 注入反応
- 腫瘍崩壊症候群
- 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
- 急性膵炎
- 劇症肝炎、肝機能障害
- 肺障害
注釈
- 武田アメリカ・ホールディングス株式会社の100%子会社
出典
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