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ポントレジーナ駅
スイスの鉄道駅 ウィキペディアから
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ポントレジーナ駅(ポントレジーナえき)は、スイス・グラウビュンデン州の鉄道駅である。整備施設を備えた車両区が隣接しており、ベルニナ線における列車運行拠点にもなっている。
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概要

ベルニナ線と短絡線[注釈 1](サメーダン - ポントレジーナ)の分岐点。
同名の基礎自治体((独)Gemeinde、ゲマインデ)の代表駅であるが、基幹道路29号線 に面した街外れに位置する[2]。
なお、当駅と街中心部を結ぶ歩道にかかる石橋はプント・オッタと呼ばれ、ポントレジーナの紋章にも描かれている[注釈 2]。
歴史
1908年に開業したレーティッシュ鉄道アルブラ線の支線( のちの短絡線)と同時に供用開始した。
ベルニナ線の前身であるベルニナ鉄道は同日、ベルニナ峠の南北で別々に区間開業しているが、当駅はモルテラッチ駅を終点とする北側区間の始発駅で、両鉄道の接続駅でもあった[3]。
なお、当駅は開業当初からレーティッシュ鉄道所有で、ベルニナ鉄道の列車が乗り入れる形となっていた[3]。
当駅開業時の短絡線は非電化路線だったため、開業当初から直流電化されたベルニナ線とのホーム共用が可能であったが、1913年に短絡線が交流電化されることとなり、島式ホームと連絡地下道が設けられた[3]。
年表
- 1908年
- 7月1日 - 開業(レーティッシュ鉄道の駅として)
- サメーダン - ポントレジーナ(レーティッシュ鉄道、開業時は非電化)
- ポントレジーナ - モルテラッチ(ベルニナ鉄道、直流電化)
- 8月18日 - ベルニナ鉄道が南北に延伸、中間駅となる
- ツェレリーナ・スタッツ - ポントレジーナ 開業
- モルテラッチ - ベルニナ・ハウザー[注釈 3]
- 7月1日 - 開業(レーティッシュ鉄道の駅として)
- 1909年 7月1日 - ベルニナ鉄道が南北に延伸(サンモリッツ - ベルニナ・ホスピッツ[注釈 4])
- 1910年 7月5日 - ベルニナ鉄道、全線開業
- 1913年 - 短絡線の交流電化にともない島式ホーム増設
- 1943年 1月1日 - ベルニナ鉄道、レーティッシュ鉄道に吸収合併されベルニナ線となる
- 1973年 - 複動力式Gem4/4形機関車を用いた短絡線経由の直通観光列車が運転開始[注釈 5]
- 1975年 - 直通観光列車の急行運転開始
- 1981年 - 3番線、地上切替式交直流対応工事完了
- 1982年 - Gem4/4形機関車、直通観光列車の運用を離脱
- 1985年 - 直通観光列車がベルニナ急行と名付けられる
- 2009年 5月 - ABe8/12形交直流電車運用開始
- 2011年 - ABe8/12形電車、運用拡大に伴い(ベルニナ急行を含む)客車牽引開始
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駅構造
駅舎併設の単式ホーム(1番線)、ホームの無い機回し線(2番線)を挟み島式ホーム(3・4番線)、さらに3本の側線(うち2本はベルニナ線を直通可能)がある。また、1番線の南北に、それぞれ独立した貨物ホームが併設されている。
その他、ベルニナ線の留置線が隣接している。
ベルニナ線が直流電化されているのに対し、短絡線は交流電化されている。このためベルニナ急行のように両線を直通する列車については、基本的に電流を切替可能な3番線を発着する[注釈 6]。直通列車以外のホーム利用状況については後述。
運行
(以下の記述は2021年冬季ダイヤに基づく)
- ベルニナ線、短絡線どちらも最大1時間1本の間隔で運転される。ただし運転時間帯が広い分、短絡線の方が運行本数は多い[4]。ベルニナ急行を含め全列車が停車する。基本的には短絡線経由のエンガディン線系統が1番線を、ベルニナ線系統が3・4番線を使用する。
- ベルニナ線(950系統)- 3番線(サンモリッツ方面)、4番線(ティラーノ方面)※例外あり
- ごく一部の当駅始発・終着列車以外、サンモリッツ駅が始発・終着駅となる[4]。
- 短絡線(960系統)- 1番線
注釈
- 公式な呼称ではないが、日本人の間ではこの呼称が定着しているため便宜上当記事でもこの表記を使用する。海外においても表記が統一されていない。
(独)Linie Samedan - Pontresina、Pontresinerlinie、Bahnstrecke Samedan–Pontresina 等、
(英)Samedan-Pontresina line[1]、Samedan–Pontresina railway 等。 - 駅からおよそ400 mほどの距離。ポントレジーナの語源となったとする説もあるが異説あり
- 現在のベルニーナ・スオート駅
- 同機関車は動力源切替(内燃機関発電とパンタグラフによる直流集電の2モード)を停車中に行う必要があり、また直通運転が考慮されない当時の構内配線では交流給電の1番ホームに停車することになり当駅では動力源切替ができなかったとされる。結果として、次のベルニナ線内停車駅まで内燃機関での発電走行を続ける措置がとられた。なお、直通観光列車は当記事における便宜上の表記。
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脚注
関連項目
外部リンク
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