トップQs
タイムライン
チャット
視点

マルコ・ポーロ 大冒険

ウィキペディアから

Remove ads

マルコ・ポーロ 大冒険』(マルコ・ポーロ だいぼうけん、: La fabuleuse aventure de Marco Polo (L'echiquier de Dieu) 「マルコ・ポーロの素晴らしい冒険 (神のチェス盤)」の意)は、1962年製作開始、1965年公開、ドニス・ド・ラ・パテリエールラウール・レヴィノエル・ハワード共同監督による、フランスイタリアユーゴスラヴィアアフガニスタン合作の長篇劇映画である。

概要 マルコ・ポーロ 大冒険, 監督 ...
Remove ads

概要

1956年、ロジェ・ヴァディム監督の『素直な悪女』をプロデュースし、ヴァディムの妻ブリジット・バルドーを一躍スターダムに送り込んだ、アメリカ帰りの若手プロデューサー、ラウール・レヴィが、1962年、巨匠クリスチャン=ジャックを監督に、アラン・ドロンを主演に迎え、オールスターキャストで製作に着手したのが、本作である。当初は『マルコ・ポーロ』というタイトルであった。

製作過程で混乱が起き、監督・主演ともに降板、監督は中堅のドニス・ド・ラ・パテリエール、主演は『荒野の七人』(1960年)でチコ役を演じたホルスト・ブッフホルツに交代した。さらに、キング・ヴィダー監督の『ソロモンとシバの女王』(1959年)、デイヴィッド・リーン監督の『アラビアのロレンス』(1962年)や、MGMが手がけたニコラス・レイ監督の超大作『北京の55日』(1963年)などの長期海外ロケーション、歴史大作のB班監督で腕を振るっていたノエル・ハワードを共同監督に招いて再出発した。一部、レヴィ本人が演出に乗り出すという幕もありながら、ようやく完成、1965年8月6日、フランスで公開された。

興行的には惨敗で、レヴィは大きな負債を背負い、自らのイエナ・プロデュクションは倒産に追い込まれた。本作の公開までの長い期間を利用し、レヴィは本格的な監督作『二人の殺し屋』を用意し、本作の公開のわずか5日後に公開している。本作を最後に、撮影監督アルマン・ティラールとは決裂し、『二人の殺し屋』以降は、ラウール・クタールを起用した。

Remove ads

ストーリー

13世紀、ヴェネツィア共和国(現在のイタリア・ヴェネツィア)。商業が盛んな同地では、ニコロ(マッシモ・ジロッティ)とマッテオ(ミカ・オルロヴィック)のポーロ兄弟はよく知られていた。賢人アッケルマン(オーソン・ウェルズ)の指導で学んでいた若きマルコ(ホルスト・ブッフホルツ)は、目下勉強中であった。

モンゴル帝国皇帝のクビライ(アンソニー・クイン)からローマの教皇への親書を携えて、マルコの父ニコロが旅から帰ってきた。ニコロの息子のマルコが、教皇からの返書を届ける役を仰せつかった。

砂漠や海や高原を越え、マルコが果敢に進んでいくが、行程があまりに困難で、途中で多くが脱落し、とうとうマルコひとりになった。「砂漠の風」ことシェーク・アッラ・フー(オマー・シャリフ)やロシア南部の女(エルザ・マルティネリ)らに出会う。ついにモンゴル帝国の中心部に近づいたマルコは、凶暴なナヤム大公(ロベール・オッセン)に阻まれた。

皇帝クビライが中国全域から花嫁を選ぶ、とのことで、若く美しい姫たちが、首都への旅をしていた。マルコは、ゴガティーン姫(リン・スー・ムーン)と出会い、姫のおかげで無事、皇帝に謁見できることができた。

マルコが、ヴェネツィアに帰ってきたときには、すでに25年が経過していた。17年間も中国に滞在し、広く世界を見聞し、それが『東方見聞録』という書物として花開いた。

Remove ads

キャスト

※括弧内は日本語吹替(初回放送1975年9月28日『日曜洋画劇場』)

アルファベット順
  • ドラゴミール・フェルバ
  • ミリアム・ミシェルソン - 中国の皇女
  • リューボ・スキリエヴィッチ
  • アレクサンダー・ストイコヴィッチ
  • ヤネス・ヴローヴェッチ
ノンクレジット アルファベット順

スタッフ・作品データ

  • 監督 : ドニス・ド・ラ・パテリエールラウール・レヴィ
  • 共同監督 : ノエル・ハワード
  • 脚本 : ジャン=ポール・ラプノージャック・レミー、ラウール・レヴィ、ドニス・ド・ラ・パテリエール
  • 撮影監督 : アルマン・ティラールクロード・ルノワールヴラディミール・イヴァノフ
  • 録音 : ピエール=アンリ・グミジャック・ラビュシエール
  • 美術・装飾 : ジャック・ソルニエ
  • 衣裳 : ジャック・フォントレー
  • 編集 : ノエル・バランシジャクリーヌ・ティエドー
  • スクリプター : ドニス・ド・ラ・パテリエール
  • 助監督 : クリスチャン・ド・シャロンジュ
  • 音楽 : ジョルジュ・ガルヴァランツ
  • 主題歌 : ジェリー・ヴェイル
  • 製作総指揮 : ラウール・レヴィ
  • プロデューサー : ムニール・ラフラ
  • 製作 : アヴァラ・フィルム(ベオグラード)、イタラフ(カーブル)、ITTAC、プロディ・チネマトグラフィカ、ソシエテ・ヌーヴェル・ド・シネマトグラフィ(SNC)
Remove ads

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads