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マンスフィールド伯爵
イギリスの伯爵、貴族 ウィキペディアから
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マンスフィールド伯爵(英: Earl of Mansfield)は、イギリスの伯爵、貴族。グレートブリテン貴族爵位。法曹家ウィリアム・マレーに対して2度創設されており、両爵位ともマレー家によって継承されている。
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歴史


法曹家ウィリアム・マレー(1705-1793)は王座裁判所主席裁判官に就任した直後の1756年11月8日にノッティンガム州マンスフィールドのマンスフィールド男爵(Baron Mansfield, of Mansfield in the County of Nottingham)に叙された[1][2][3]。彼はさらに1776年にノッティンガム州マンスフィールドのマンスフィールド伯爵(Earl of Mansfield, of Mansfield in the County of Nottingham)に昇叙した[2][3]。この爵位には甥の妻ルイーザと、その夫妻の男子にも継承を認める残余権が付与されていた[4]。また、初代伯は公職を退いてケンウッド・ハウスに隠遁したのち、最晩年にあたる1792年にもミドルセックス州マンスフィールドのマンスフィールド伯爵(Earl of Mansfield, of Mansfield in the County of Middlesex)を授けられている[2][3][5]。この爵位にも甥の第7代ストーモント子爵デイヴィッド・マレーへの相続を許す特別継承権が認められていた[4]。彼が翌年に子のないまま死去すると男爵位は廃絶した一方、1776年創設の伯爵位は甥の妻ルイーザへ、1796年創設の伯爵位は甥デイヴィッドへとそれぞれ相続された[註釈 1][2][4][6]。
その後、初代伯の甥夫妻の孫ウィリアム・デイヴィッド(1806-1898)は1840年に父(3代伯)から1776年創設の伯爵位を、1843年に祖母ルイーザから1796年創設の伯爵位をそれぞれ継承したため、これ以降の伯爵家当主は2つの伯爵位を帯びる[註釈 2][2][4]。
その孫の5代伯ウィリアム・デイヴィッド(1860-1906)には子がなかったため、爵位は彼の弟アラン(6代伯)の系統に移行、現在に至るまで彼の直系男子によって継承され続けている[2][4]。
その6代伯の曾孫にあたる9代伯アレクサンダー(1956-)がマンスフィールド伯爵家現当主である。
一族の邸宅はパース=キンロス州、スクーンに位置するスクーン・パレス。かつての邸宅には同州に所在するバルヴェアード城や、ロンドンのハムステッド地区にあるケンウッド・ハウスがあった。
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現当主の保有爵位
現当主である第9代マンスフィールド伯爵アレクサンダー・マレーは以下の爵位を有する[4]。
- 第8代ノッティンガム州マンスフィールドのマンスフィールド伯爵(8th Earl of Mansfield, of Mansfield in the County of Nottingham)
(1776年10月31日の勅許状によるグレートブリテン貴族爵位) - 第9代ミドルセックス州マンスフィールドのマンスフィールド伯爵(9th Earl of Mansfield, of Mansfield in the County of Middlesex)
(1792年8月1日の勅許状によるグレートブリテン貴族爵位) - 第14代ストーモント子爵(14th Viscount of Stormont)
(1621年8月16日の勅許状によるスコットランド貴族爵位) - 第14代スクーン卿[註釈 3](14th Lord Scone)
(1605年4月7日の勅許状によるスコットランド貴族爵位) - 第11代バルヴェアード卿(11th Lord Balvaird)
(1641年11月17日の勅許状によるスコットランド貴族爵位)
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一覧

マンスフィールド伯爵(1776年)
- 初代マンスフィールド伯爵ウィリアム・マレー (1705–1793)
- 第2代マンスフィールド女伯爵ルイーザ・マレー (1758–1843)
- 第3代マンスフィールド伯爵(第4代マンスフィールド伯爵)ウィリアム・デイヴィッド・マレー (1806–1898)
以降の歴代伯爵は、下記のマンスフィールド伯爵(1792年)を参照。
マンスフィールド伯爵(1792年)
- 初代マンスフィールド伯爵ウィリアム・マレー (1705–1793)
- 第2代マンスフィールド伯爵デイヴィッド・マレー (1727–1796)
- 第3代マンスフィールド伯爵デイヴィッド・ウィリアム・マレー (1777–1840)
- 第4代マンスフィールド伯爵ウィリアム・デイヴィッド・マレー (1806–1898) (1843年に祖母からマンスフィールド伯爵位(1776年)継承)
- 第5代マンスフィールド伯爵ウィリアム・デイヴィッド・マレー (1860–1906)
- 第6代マンスフィールド伯爵アラン・デイヴィッド・マレー (1864–1935)
- 第7代マンスフィールド伯爵ムンゴ・マレー (1900–1971)
- 第8代マンスフィールド伯爵ウィリアム・マレー (1930–2015)
- 第9代マンスフィールド伯爵アレクサンダー・マレー (1956-)
法定推定相続人は現当主の息子であるストーモント子爵(儀礼称号)ウィリアム・フィリップ・デイヴィッド・ムンゴ・マレー(1988-)。
脚注
参考文献
関連項目
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