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ムズキゾプテリクス
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ムズキゾプテリクス Muzquizopteryxは、メキシコ・コアウイラ州の後期白亜紀の地層から発見された翼指竜亜目翼竜の属の一つ。
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記載
ムズキゾプテリクスは翼開長約2mで翼指竜亜目としては比較的小型である。頭は長く、頭頂には後ろに伸びる先のまるまった短いクレストを有する。顎に歯はない。腕は逞しく、上腕骨には強力な飛翔筋の存在を示す大きな手斧型の三角筋稜がある。翼支骨は長く、首に向かって伸び、翼膜を支えていた[1]。
発見と種
1990年代、エル・ロサリオの石灰岩採掘場の従業員ホセ・マルティネス・バスケス José Martínez Vásquez は、翼竜の骨を発見した。これは採石場の職員の手に渡り、事務所の壁面に装飾として埋め込まれた。2002年にその科学的価値が認められた後、標本はメキシコ国立自治大学が入手した。その後、カールスルーエ大学と砂漠博物館の共同チームによって研究され、2004年に科学的に報告された[2]。
2006年、模式種ムズキゾプテリクス・コアフイレンシス( Muzquizopteryx coahuilensis )がエベラルド・フレイ、マリーセリーネ・ブッチー、ヴォルフガンク・シュティネスベック、アルトゥロ・ゴンザレス=ゴンザレスによって記載された。属名はムスキス自治区( Múzquiz Municipality)と古代ギリシャ語の πτέρυξ, pteryx(翼)の組み合わせである。種小名はコアウイラ州に由来する[1]。
ムズキゾプテリクスはコニアス階下層のエルロサリオ層で見つかったホロタイプ UNAM IGM 8621に基づく[3]。標本はほとんど完全に近い関節のつながった骨格からなり、両方の下腕部に沿った長い腱など軟組織も保存されている。その標本は成体であると考えられる[1]。
2012年に第二の標本、MUDE CPC-494 が報告された。またも採掘場の従業員による同じサイトでの発見だった。そして個人のコレクターに売却された。それは後に砂漠博物館が獲得した。亜成体の右上方の翼で、ホロタイプの81%の長さである。その産出は、おそらくホロタイプよりわずかに古い後期チューロニアンの地層からで標本が乏しいため、それはとりあえず "Muzquizopteryx" sp. とされた[4]。
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分類
ムズキゾプテリクスは記載論文でニクトサウルス科に割り当てられた。既知の中で同科の最古にして最小のメンバーであり、実際2006年までに発見された中では、白亜紀後期の成体の翼竜の最小記録でもある。ニクトサウルスがプテラノドン科に含まれることがあるため、ムズキゾプテリクスもまた、分類法によってはプテラノドン科のメンバーとみなされ得る[1]。
以下はアンドレスとマイヤーズによる2013年のクラドグラム [5]
プテラノドン類 |
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出典
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