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モササウルス亜科
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モササウルス亜科(Mosasaurinae)は、後期白亜紀に生息した海生爬虫類の派生的なグループである、モササウルス科の亜科の1つ。モササウルス亜科に属する動物の化石は南アメリカ大陸を除く全ての大陸から産出している[1]。
モササウルス亜科がその姿を現したのはチューロニアンの時期であり、マーストリヒチアン末期の大量絶滅事件まで繁栄した。体格は幅広く、モササウルス科で最小の属(全長3 - 3.5メートルのカリノデンス)や中型の属(全長6メートル強のクリダステス)、全長12メートルに達したとされる最大の種(モササウルス・ホフマニイ)まで含まれる。モササウルス科の属の多くは魚食性あるいは大型魚類や他の海生爬虫類を摂食したが、グロビデンス族の歯は物体の破砕用に進化しており、アンモナイトやウミガメの捕食に適応していた。
チューロニアンからサントニアンにかけてはクリダステスといった比較的小型のものに代表されるが、カンパニアンの間に多様化してマーストリヒチアンまでに最も派生的で種種も豊富なモササウルス科の亜科へ成長した[2]。
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記載
Russell (1967) は以下の特徴に基づいてモササウルス亜科を他のモササウルス科から区別した[3]。
- 前上顎骨の歯の前方に存在する吻部の突出が小さいか、あるいは存在しない。
- 14本以上の歯が歯骨と上顎骨に存在する。
- 第X - XII脳神経が2つの孔を通って後耳骨側方の壁から離れる。
- 基後頭骨や基蝶形骨に動脈のための溝が存在しない。
- 方形骨のあぶみ骨上突起が遠位方向へ肥大する。
- 仙椎より前方の椎骨が最低で31個、通常で42 - 45個存在する。
- 仙椎以前の一連の長さは胴体の長さを超え、後方の尾椎の神経棘が長く伸びて明瞭な鰭を形成する。
- 四肢は滑らかな関節面が存在し、足根骨と手根骨は硬化している。
ベルが1997年に行ったモササウルス上科の系統の再評価では、モササウルス亜科はそのまま系統群として扱われたが、ラッセルの設立したプログナトドン族をモササウルス亜科に加えた上に、新たなモササウルス亜科としてグロビデンス族が設立された[4][5]。
モササウルス亜科は通常2つの下位分類を含み、グロビデンス族(グロビデンスとその近縁種)とモササウルス族(モササウルスと近縁種)に分けられる。第3の族としてプログナトドン族(プログナトドンおよびプレシオティロサウルスなど近縁種)が含まれる場合もある[3]。「クリダステス族」も含まれることがあるが、実際の分岐群というよりもクリダステスを含む付属的な分類群とされるのが一般的である[6]。
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関係
以下のクラドグラムは Simões et al. (2017) に基づく。
モササウルス亜科 |
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出典
参考文献
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