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ヤナギハナガサ

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ヤナギハナガサ
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ヤナギハナガサ(柳花笠、学名: Verbena bonariensis)は、クマツヅラ科クマツヅラ属多年草南アメリカ原産。サンジャクバーベナ(三尺バーベナ)ともいう[1][2]

概要 ヤナギハナガサ, 分類(APG III) ...
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特徴

多年生の草本[2]。高さ60 - 150センチメートル (cm) になる[2]。強健な、直立して開いた株立ちになり、は剛毛が多くざらつく[2]。断面は四角形から六角形[2]

粗く分枝した枝には、長楕円形から皮針形の、最大で13 cmのが数枚つく。葉身は濃緑色で、葉縁には浅い鋸歯があり、上面は細かな葉脈が凹んで皺があり、裏面に毛が生えている[2]。葉の基部は茎を抱く。

花期は夏[2]。高盆状の青紫色から紅紫色の直径3 - 6ミリメートル (mm) のが、円錐に似た幅5 cmほどの集散花序についている[3][2]花冠の筒はのほぼ3倍長で、雌蕊は短くて筒内に隠れる[2]。萼は先がわずかに5裂し、裂片は低い三角形になる[2]包葉がつくが、萼よりも短い[2]

花後にできる果穂は長さ1 - 2 cm[2]果実分果)は長さ1.4 mmで、腹面は白く、背面は褐色で縦に隆起線がある[2]

アレチハナガサとの区別

アレチハナガサVerbena brasiliensis)の葉は幅の狭い楕円形で、基部が茎を抱かない。花序は細長い。ヤナギハナガサのほうが花冠(花筒)が長く、萼片が短いのが重要な相違点である[2]。また、ヤナギハナガサの茎や葉は濃緑色で、鋸歯が浅く、茎面の毛に長いものが混じらないなどの点でも区別できる[2]

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分布・生育地

南アメリカ原産[4]で、日本北海道から九州)にも帰化している[4]

日本には園芸植物として導入されたが、全国的に野生化して[2]空き地道端などに生える。渡来年代は不明であるが、久内清孝は『帰化植物』(1950年)で、「津市及び近畿地方で帰化しつつある」と述べている[2]

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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