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リトアニアの地方行政区画

1994年より適用されるリトアニア共和国の3段階の行政区画 ウィキペディアから

リトアニアの地方行政区画
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リトアニアの地方行政区画(リトアニアのちほうぎょうせいくかく)は、1994年より適用されており、2000年には欧州連合 (EU) 加盟条件を満たすためにやや修正が施されている。

リトアニアは3段階の行政区画があり、まず第一級行政区画として10の郡が設置されており、その下に計60の基礎自治体が設置されている(以前は計56であった)。さらにその下には計500以上の区が設置されている。

また行政区画とは別に、文化的観点から5つの民族誌上の地方にも分けられる。

要約
視点

リトアニアはまず10のリトアニア語: apskritis、複数形: apskritys)に分けられており、それぞれの郡名は中心都市の市名に由来する。2010年7月1日以降は統計上の区分として用いられている。

かつて郡は、中央政府が任命した郡知事(リトアニア語: apskrities viršininkas)が統括していた。郡知事は、地方自治体がリトアニア共和国憲法や同国の法令を遵守していることを保証する立場にあるが、郡知事には十分な権限が与えられておらず、管轄下の各自治体が国の法令、綱領、政策を履行しているかどうかの監督に留まった[1]。郡の機能は限られたものでしかなかったため、10ある郡の数を減らし、文化的区分にもとづく4つの新たな州を設置する案[2]や、10万人以上の都市を中心とした5つの州を設置する案[3]が出ていた。だが郡政府そのものが不要と判断されたため、2010年6月30日をもって郡の行政機能は廃止された[4]

現在の郡制度は戦間期の制度とは異なる。当時は郡の下位に郷 (valsčius) が設置されていた。現在は郡の下位に基礎自治体 (savivaldybė) 、さらにその下位に区 (seniūnija) が設置されている。

さらに見る 郡章・郡名, 中心都市 ...
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基礎自治体

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リトアニアの自治体

基礎自治体savivaldybė、複数形: savivaldybės)はリトアニアの中でももっとも重要な行政区画である。中には歴史的に地区自治体rajono savivaldybė)と呼ばれるものもあり、そうした自治体は単に地区rajonas)とも呼ばれる。他方都市自治体miesto savivaldybė)と称する自治体もあり、単にmiestas)とも呼ばれる。それぞれの自治体には選挙で選ばれた執行機関がある。過去には自治体の選挙は3年に1度行われていたが、現在では4年に一度行われている。以前は、自治体議会が市長を選出することとなっていたが、2015年統一地方選より各自治体の市長は直接選挙により選出されることとなった。

国内全体で500以上設置されているリトアニア語: seniūnija、複数形: seniūnijos)は、リトアニアで最小の行政区画であり、国政レベルでは何の機能も果たすものではない。区は各家庭に対して必要な公共サービスを提供する。例えば、農村部では区が出生や死亡を登記する。社会福祉の面でももっとも重要な役割をはたすのが区で、貧困下にいる人や家庭を把握し、生活手当を分配、さらに他の福祉金も準備する[7]。区は、農村部の問題に対する改善策を地元から提起できる立場にあるが、しかし区には実際の権限がなく注目をあつめることもほとんどない、と指摘されている[8]

民族誌上の地方

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リトアニアの歴史的区分

行政区画とは別に、文化的な観点から5つの地方に分けられる。

  • アウクシュタイティヤ (Aukštaitija) - 北東部
    リトアニア語で「高地」の意。アウクシュタイティヤで用いられていた言語がリトアニア語の基礎となった。
  • ジェマイティヤ (Žemaitija) - 北西部
    リトアニア語で「低地」の意。英語などではサモギティア (Samogitia) とも呼ばれる。ジャマイティヤ語は、標準リトアニア語との差異が大きく互いの話者間での意思疎通は難しいが、現在ではリトアニア語の一方言とされることが多い。
  • ズーキヤ (Dzūkija) - 南東部
    リトアニアでは最も人口密度が低く、また大半が砂地なため農業に不向きな土地である。人々は伝統的にズーキヤ方言を話すが、これはアウクシュタイティヤ方言の下位方言に位置づけられている。
  • スヴァルキヤ (Suvalkija) - 南西部
    ネムナス川の南に位置する。19世紀ポーランド立憲王国領とされたことで独自のアイデンティティが育まれることとなった。
  • 小リトアニア (Mažoji Lietuva) - 沿海部
    小リトアニアの大半は、現在リトアニアではなくロシアカリーニングラード州の領土となっている。小リトアニアのうち、現在リトアニア領となっている地域はクライペダ地方 (Klaipėdos kraštas) とも呼ばれ、現在ではジェマイティヤに含まれることも多い。
    小リトアニアはかつてのリトアニア大公国の領土外の地域であり、プロシア語を話すプロイセン人の居住区であった。小リトアニア全域がプロイセン王国領であったころ、ロシア帝国領リトアニアで発行が禁じられていた書物は、小リトアニアでひそかに印刷されてリトアニアに持ち込まれていた。
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脚注

関連項目

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