ルパート・キャリントン (第7代キャリントン男爵)

第7代キャリントン男爵ルパート・フランシス・ジョン・キャリントン（英: Rupert Francis John Carington, 7th Baron Carrington DL、1948年12月2日 - ）は、イギリスの貴族、政治家。2022年より国務大官の式部卿を務める。翌年のチャールズ3世戴冠式にも参列した。

第7代キャリントン男爵 ルパート・キャリントン Rupert Francis John Carington 7th Baron Carrington DL
式部卿の制服を着たキャリントン男爵。 右手に職杖を持つ。
式部卿
現職
就任 2022年9月8日
君主	チャールズ3世
前任者	第7代チャムリー侯爵
貴族院議員
現職
就任 2018年12月4日 92人の世襲貴族枠議員として
前任者	第5代ノースボルン男爵（英語版）
個人情報
生誕	(1948-12-02) 1948年12月2日（76歳）
政党	クロスベンチ
配偶者	ダニエラ・ディオッタレーヴィ（結婚 1989年）
出身校	ブリストル大学
表 話 編 歴

経歴

政治家の第6代キャリントン男爵ピーター・キャリントンと妻アイオナ・マクリーンの息子に生まれた。父ピーターは保守党の政治家で、国防大臣や外務・英連邦大臣を歴任した人物^[1]。

イートン・カレッジに学んだのち、ブリストル大学に進学した^[2]。1983年にモーガン&グレンフェル投資銀行（英語版）に就職して4年間勤務した。1987年、財務アドバイザリーを行う会社（Rupert Carington Limited）を立ち上げた^[3]。1995年以降、投資信託シュローダー・アジアパシフィック・ファンド（英語版）会長を務める^[4]。

2018年にキャリントン男爵位を継承した。同年、第5代ノースボルン男爵クリストファー・ジェームズ（英語版）の引退に伴い、貴族院における互選の結果、同議員（92人の世襲貴族枠）に選ばれた^[5]。

2022年、チャールズ3世が即位した。キャリントンも国王代替わりに伴い、国務大官の式部卿に就任した^[6]。翌年、式部卿としてチャールズ3世戴冠式に参列した^[7]。

• 
  貴族院議員として公表された肖像（2024年）
• 
  マニンガム＝ブラー女男爵（中）とともにチャールズ3世戴冠式に向かうキャリントン（右）。式部卿のローブ持ち（後方左）を従える。
• 
  式部卿の制服を着たキャリントンとカミラ妃

栄典

爵位

父の死去に伴い、以下の爵位を継承した^[2]。

• ブルコット・ロッジの第7代キャリントン男爵（7th Baron Carrington, of Bulcot Lodge）
  (1796年7月11日の勅許状によるアイルランド貴族爵位)
• ノッティンガム州アプトンの第7代キャリントン男爵（7th Baron Carrington, of Upton in the County of Nottingham）
  (1797年10月20日の勅許状によるグレートブリテン貴族爵位)

その他

• 式部卿（国務大官）：2022年 -
• バッキンガムシャー副統監（英語版）（DL）：2005年1月14日 - ^[2][8]
• バッキンガムシャー州長官（英語版）：2002年^[9]

私生活

1989年にスペイン出身のダニエラ・ディオッタレーヴィ（伊: Daniela Diotallevi）と結婚し、3人の子をもうけた^[2]。

• （長男）ルパート・キャリントン (1990年12月7日 - ) - キャリントン男爵位の法定推定相続人。
• （長女）フランセッサ・オーロラ・キャリントン (1993年 - )
• （次女）イサベラ・イオナ・キャリントン (1995年 - )