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ワンダーウォール
オアシスの楽曲 ウィキペディアから
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「ワンダーウォール」(Wonderwall)は、イギリスのロックバンド、オアシスの楽曲である。1995年10月2日にクリエイション・レコーズから発売されたアルバム『モーニング・グローリー』に収録された楽曲で、作詞作曲はノエル・ギャラガーによるもの。2002年にノエルは、本作の歌詞について「自分を救ってくれる架空の友人について歌ったもの」と明かしている[2]。
本作は1995年10月30日にアルバムから第3弾シングルとしてリカットされ、日本盤は同年11月23日にEpic/Sony Recordsからリリースされた。オーストラリアとニュージーランドのシングルチャートで首位[3][4]、全英シングルチャートとアイルランドのシングルチャートで2位[5][6]、カナダのシングルチャートで5位[7]、アメリカのBillboard Hot 100で8位[8]を獲得した。シングルは、英国レコード産業協会から4×プラチナ[9]、アメリカレコード協会からゴールド認定[10]を受けた。
2013年にオーストラリアのラジオ局Triple Jが発表した「Triple J Hottest 100 of the Past 20 Years, 2013」では1位に選出され[11]、ライアン・アダムスやキャット・パワー、ブラッド・メルドーなど多数のアーティストによってカバーされた[12]。2020年10月には、Spotifyの再生回数が90年代の楽曲として初めて10億回を突破した[13]。
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背景
本作は当初「Wishing Stone」というタイトルの楽曲で、1996年の『NME』誌のインタビューで、ノエルは本作について(当時の彼女でのちに妻となった)メグ・マシューズに向けて書いたものであると話していた[14][15]。その後2001年にノエルとメグが離婚して以降は、メグに向けた歌であることを否定し、「自分を救ってくれる架空の友人について歌ったもの」としている[2]。現行のタイトルは、ジョージ・ハリスンのソロ・アルバム『不思議の壁(Wonderwall Music)』にインスパイアされたもの[16]。
本作は、アルバム『モーニング・グローリー』のレコーディング・セッションが行われていた1995年5月に、ウェールズにあるロックフィールド・スタジオでレコーディングされた。オーウェン・モリスは、ノエルと共に半日かけて曲の制作を行い、ブリックウォールを駆使して音を増強させた[17]。なお、リード・ボーカルはノエルが「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」のリードを務める関係から、リアム・ギャラガーが務めた[15]。
「ワンダーウォール」は、F♯ minorで書かれており、穏やかなダンスグルーヴをもたせた普通拍子で構成されている。なお、本作におけるリアムの声域は、E3からF♯4となっている[18]。
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ミュージック・ビデオ
本作のミュージック・ビデオは、ジョアンナ・バウティスタによって考案され、1995年9月30日にUnit 217Bで撮影されたもの。監督はナイジェル・ディック。撮影当時、ベーシストのポール・ "ギグジー" ・マッギーガンが神経衰弱によりバンドを一時的に脱退していたため、代役としてスコット・マクロードが他のメンバー4人と共に出演した[19]。このミュージック・ビデオは、ブリット・アワード1996の最優秀ブリティッシュ・ビデオ賞を受賞した。
なお、ミュージック・ビデオは2種類が制作されており、そのうちの一つがYouTubeのVEVOチャンネルで公開されて再生回数3億5800万回、もう一つがオアシスの公式チャンネルで公開されて再生回数2億5700万回を突破した。
アートワーク
本作のアートワークは、ルネ・マグリットの絵画に触発されたものでマイケル・スペンサー・ジョーンズによってプリムローズ・ヒルで撮影された写真が使用された。なお、フレームを持っている手は、アートディレクターのブライアン・キャノンの手。フレームの中に入っている女性は、クリエイション・レコーズのスタッフであるアニータ・ヘリエットで[20]、当初はノエルがフレームを持ち、そのフレームの中にリアムが入るというアイデアが挙がっていた[21]。
演奏
- リアム・ギャラガー - ボーカル、タンバリン
- ノエル・ギャラガー - アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、ピアノ、ベース
- ポール・ "ボーンヘッド" ・アーサーズ - メロトロン、アコースティック・ギター
- アラン・ホワイト - ドラム
シングル収録曲(オアシス版)
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チャート成績(オアシス版)
週間チャート
年間チャート
年代末チャート
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認定(オアシス版)
カバー・バージョン
要約
視点
マイク・フラワーズ・ポップスによるカバー
マイク・フラワーズ・ポップスによるカバー・バージョンは、オアシスによるオリジナル・バージョンが発売された2か月後に、1作目のシングルとして発売された。このカバー・バージョンは、全英シングルチャートで最高位2位を獲得[78]するなどのヒットを記録した。
BBCラジオ1でこのカバー・バージョンが初めてオンエアされた際に、ノエル・ギャラガーは「『ワンダーウォールのオリジナル・バージョン』を見つけたよ」と冗談めかして紹介した[注釈 1]。
2008年にトータル・ギター誌が発表した「世界のワーストカバー曲」ランキングで、マイク・フラワーズ・ポップスによるカバー・バージョンが5位にランクインした[79]。
シングル収録曲(マイク・フラワーズ・ポップス版)
チャート成績(マイク・フラワーズ・ポップス版)
認定(マイク・フラワーズ・ポップス版)
他のアーティストによるカバー・バージョン
ライアン・アダムスは、2001年にカバー・バージョンを発表し、2003年に発売したEP『Love Is Hell pt. 1』に収録した。このEPについてノエル・ギャラガーは賞賛しており、アダムスによるカバー・バージョンについて「ライアン・アダムスだけが、この曲を正しく理解している」と語っている[91]。
ポール・アンカは、2005年に発売したアルバム『Rock Swings』にカバー・バージョンを収録。アンカによるカバー・バージョンは、2018年の平昌オリンピックでフィギュアスケート選手のパウル・フェンツによって競技中のBGMとして使用した[92]。
ジェイ・Zは、2008年にグラストンベリー・フェスティバルにラッパーが出演することを批判したノエル・ギャラガーへの言及とする「Jockin' Jay-Z」[93]を歌唱する際に、しばしば観客に「ワンダーウォール」を歌わせている。ゲム・アーチャーは、ジェイ・Zのこの行動を「8歳の少女のようだ」と評している[94]。
また、アメリカのDJであるパーティ・ベンは、2004年に本作とグリーン・デイの「ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス[注釈 2]」をマッシュアップした「Boulevard of Broken Songs」、ニール・シチェレガは本作をサンプリングした「Wndrwll」と「Wallspin」を発表している[97][98]。
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出典
外部リンク
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