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三文字頭字語

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三文字頭字語(さんもじとうじご、three-letter acronym)または三文字略語(さんもじりゃくご、three-letter abbreviation)、略して TLA は、(主としてラテンアルファベット)3文字からなる頭字語である。これらは通常、複合語を構成する各単語の頭文字だけを並べたもので、全て大文字で書かれる。"TLA"という語自体も三文字頭字語である(自己整合語)。

ほとんどの三文字頭字語は、1字ずつアルファベットの名のままで読む(イニシャリズム)。例えば、United States of America の略語"USA"は、「ユーサ」「ウサ」ではなく「ユーエスエイ」と発音する。一部の三文字頭字語は、通常の単語と同じように発音する。例えば、computer-aided design の略語"CAD"は「キャド」と発音する。

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歴史と起源

文献における”three-letter acronym”というフレーズの初出は、1975年である[1]。TLA は生物学ニーモニックとして用いられ[2]、その実用的な利点は1982年にウェーバーによって紹介された[3]。他にも多くの分野で使用されているが、特にコンピュータ関連でよく使われている[4] 。コンピュータ分野における TLA の生成について、1982年の JPL の報告で言及されている[5]

1980年には、シンクレア ZX81 ホームコンピュータのマニュアルに TLA が使用されていた[6]。1988年の、「本当にコンピュータサイエンスを教えることの残虐性について」(On the cruelty of really teaching computer science)と題する論文で、著名なコンピュータ科学者エドガー・ダイクストラは、「今日、TLA なしではいかなる努力も尊重されないので……」と書いた[7]。1992年までに、マイクロソフトのハンドブックに収められていた[8]

TLA の使用は、産業と学術の両方で普及し、今日では一般的に理解されている。

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組み合わせ

A から Z までのアルファベットの26文字を使用して作成し得る TLA(AAA, AAB, ...ZZY, ZZZ)の数は、26×26×26 = 17,576個 である。3文字目に0〜9の数字を使うことができれば、26×26×10 = 6760個 増えて合計 24,336個 となる。 

英語では、WWW発音すると最長となる TLA であり、一般的には9つの音節が必要となる。TLA の有用性は、表現するフレーズをより短かく言うことができることであるが、"WWW"は略す前の"World Wide Web"の3倍の音節を必要とする。そのため、"WWW"は時折"dubdubdub"(ダブダブダブ)のように発音される[9]

脚注

関連項目

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