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三酸化二ヒ素 (医薬品)
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三酸化二ヒ素(さんさんかにひそ、Arsenic Trioxide)は、急性白血病の治療に用いられる医薬品である。
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効能・効果
再発または難治性の急性前骨髄球性白血病[染色体検査〔t(15;17)転座〕または遺伝子検査(PML-RARα遺伝子)で確定診断されたもの][2]。用量は1日1回0.15 mg/kg体重×最大60日間。
警告
- QT延長(致死性心室性不整脈を含む)、完全房室ブロック等の不整脈を起こすことがある。
- APL分化症候群(APL differentiation syndrome)で致命的転帰を辿る事がある。
禁忌
妊婦または妊娠している可能性のある婦人に対して禁忌である。それだけでけなく、男性患者の場合も投与期間中と最終投与後少なくとも3カ月は避妊しなければならない。
副作用
重大な副作用として、
- 心電図QT延長
- APL分化症候群
- 白血球増加症
- 汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少、血小板減少
- ウェルニッケ脳症
が知られている[2]。
心電図QT延長は46%に発生する他、ALT増加28%、AST増加21%、白血球数減少18%、LDH増加12%、C-反応性蛋白増加12%、ALP増加10%等が発生する[3]:22-26。
有効性
- PhaseI/II試験(米国):CR到達率92%(11/12)[FDAの再解析で75%(9/12)]
- PhaseIII試験(米国):CR到達率85%(34/40)[FDAの再解析で70%(28/40)]
- 治療研究(日本):CR到達率78%(11/14)[3]:6-7
承認
米国で2000年9月、欧州で2002年3月、日本で2004年10月に承認された[3]:1。
米国では希少疾病用医薬品に指定されており[4]、日本では日本血液学会からの要望で公知申請された[5]:7[6]:212。
参考資料
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