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中核病院
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中核病院(ちゅうかくびょういん)とは、地域医療連携や高度医療の提供において中心的な役割を担う病院の通称である。医療法に基づく複数の異なる指定区分が存在し、それぞれが特定の機能を果たすことが求められる。

主な指定区分と役割
中核病院には、主に以下のような国の指定や役割を持つ施設が含まれる。
地域医療支援病院
医療法に基づき、都道府県知事が承認する病院。この指定が最も一般的に地域の中核病院として認識されている。その主な役割は以下の通りである。
基幹病院
基幹病院は法令上の明確な定義がある用語ではないが、一般的には、地域医療の中核的な役割を担う病院全般を指す通称として用いられる。特に、以下の役割を担う病院がこの呼称で呼ばれることが多い。
- 災害拠点病院: 大規模災害発生時に、被災地域における医療救護活動の拠点となる病院。
- へき地医療拠点病院: 医療資源が不足するへき地(僻地)に対し、医師派遣や巡回診療などの支援を行う病院。
- がん診療連携拠点病院: 地域のがん医療の中心的な役割を担い、専門的な集学的治療を提供する病院。
これらの機能を複数併せ持つ病院が基幹病院と呼ばれることが多い。
臨床研究中核病院
高度な臨床研究や治験を推進するための拠点病院として、厚生労働大臣が指定する病院。日本発の革新的な医薬品・医療機器の開発の中心的な役割を担い、国際水準の臨床研究を実施する機能を求められる。主に大学病院や特定機能病院が指定されている。
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地域医療における課題
中核病院や基幹病院は地域医療の中心である一方、課題も存在する。特に地方の病院においては、医師の都市部への偏在といった構造的な問題に直面している。
例えば、救命救急センターの機能を担う病院であっても、脳神経外科のように特定の診療科で常勤医が1人体制となっている事例も存在する。この場合、常に高度な専門治療を完結させることが困難となり、患者の転送が必要となるなど、安定的な医療提供体制の維持が課題となっている[1]。
脚注
関連項目
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