トップQs
タイムライン
チャット
視点
大河原町
宮城県柴田郡の町 ウィキペディアから
Remove ads
大河原町(おおがわらまち)は、宮城県南部の柴田郡に属する町。奥州街道の宿場町として栄えた町であり「仙南の商都」として発展してきた[2]。県の地域区分では仙南地域(仙南圏)に含まれる[2]。
Remove ads
地理
町の中心部を白石川が流れる。冬季の早朝に見る白石川は美しい。また、白石川には毎年、多くの渡り鳥(カモ類やコハクチョウ・オオハクチョウ)が飛来する。白石川の両岸には、隣の柴田郡柴田町にかけて約8km、約1200本の桜並木が続いており、「一目千本桜」として町民に親しまれている。桜の季節(例年4月中旬が見頃)には、すぐ横を走るJR東北本線の列車もこの区間は徐行運転を行う。この一目千本桜は、宮城県では柴田町の船岡城址公園とともに日本さくら名所100選の地に選ばれ、桜の季節は毎年多くの観光客が訪れる。また、夏は町内中にラベンダーが咲き揃う。
観光以外の面として、広域行政機関が所在する仙南行政の中心地となっている。大河原町は、地理的に柴田郡柴田町・白石市・角田市・柴田郡村田町からの人や車の流れが交わる位置にあり、宮城県南部の交通の要衝となっている。このため、町内の国道4号バイパス沿いには中小の店舗が林立し、宮城県南部随一の集客力を持つ商業地区となっている。一方で、かつての中心街であった駅前や本町・中町の商店街は寂れ、仙台方面を志向する人々へのベッドタウン化が進んでいる。駅前には行政主導で作られた複合商業施設があるが、テナントが未定の部分がある。
Remove ads
歴史
藩政時代には奥州街道沿いの大河原村には大河原宿が設置され、宿場町を形成していた。
伊達政宗に従った大河原村出身の鉄砲組足軽が仙台城下町の東八番丁に居住したため、東八番丁は「大河原町」(仙台弁発音:おがらまち)との別称でも呼ばれた[3]。
1889年(明治22年)4月1日、町村制施行にともない、大河原村、小山田村、大谷村、福田村の計4か村が合併して大河原町が発足した。
1917年(大正6年)から1923年(大正12年)にかけて、白石川の治水工事が行われ、流路の蛇行の解消や築堤が行われた[4]。工事が完了する半年前に、大河原出身で、当時、東京商機新聞の社長だった高山開治郎がソメイヨシノ1000本余りを町に寄贈した。寄贈された桜は治水工事で作られた堤防に植樹され、住人の有志や柴田農林学校の生徒によって保護、育成された[5]。これが現在、白石川を彩り「一目千本桜」と呼ばれる桜並木の起源である。
1956年(昭和31年)9月30日、金ヶ瀬村と合併し、新制の大河原町が発足した。
2000年代に入ると日本各地で市町村合併の動きが多く見られるようになる。大河原町も2002年(平成14年)12月25日に柴田町、村田町と共に合併協議会を設置し、合併に向かって協議を進めた。しかし結果として協議は決裂し、2004年(平成16年)度末をもって合併協議会は廃止された。協議決裂の原因は、新市名が柴田市に決まったことに加え、合併後の市役所仮庁舎も柴田町役場に決まったことで、大河原町民に合併協議への不信感が生まれたことが要因とされる。
町名の由来
「大きな川を有する原」という意味ではない。「多くの河が合流する(逢う)原」という意味である。即ち、「逢河原」から「大河原」へと変化した。その地に「大河原宿」が設置され、人、物の交流の場となり、今日の「大河原」の基礎がつくられた。
Remove ads
行政
歴代町長
- 「昭和の大合併」以前
- 「昭和の大合併」以後
地域
人口
![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
大河原町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 大河原町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 大河原町
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
大河原町(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
行政
国の機関

- 東北農政局大河原庁舎
- 東北農政局大河原統計・情報センター
- 自衛隊宮城地方協力本部大河原地域事務所
県の機関

- 宮城県大河原合同庁舎
- 大河原地方振興事務所
- 大河原農業改良普及センター
- 大河原家畜保健衛生所
- 大河原土木事務所
- 大河原教育事務所
- 仙南保健福祉事務所
- 大河原県税事務所
町の機関
- 大河原町役場
広域行政
警察
消防

- 仙南地域広域行政事務組合消防本部
- 大河原消防署
- 大河原町消防団
特殊法人
教育
高等学校
中学校
小学校
- 大河原町立大河原小学校
- 大河原町立金ケ瀬小学校
- 大河原町立大河原南小学校
Remove ads
郵便
- 大河原郵便局(集配局)
- 大河原桜町郵便局
- 大河原幸町郵便局
- 金ケ瀬郵便局
交通

鉄道
バス
道路
産業
本社を置く企業
- 株式会社ヒルズ(「もち豚」と呼ばれるブランド豚の飼育)
菓匠三全(『仙台銘菓「萩の月」』で知られる。「仙台」の指し示す範囲については「仙台」参照)の工場があり、工場所在地が従来本社となっていたが、現在は仙台市青葉区の「広瀬通り 大町本店」に本社を移している。
名産品
「一目千本桜」という名称で、日本酒、味噌、醤油などが販売されている。 「和豚もちぶた」という名のブランド豚が飼育されている。
金融機関
著名な出身者
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads