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備中高梁稲荷神社

岡山県高梁市にある神社 ウィキペディアから

備中高梁稲荷神社
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備中高梁稲荷神社(びっちゅうたかはしいなりじんじゃ)は、岡山県高梁市落合町近似117にある神社稲荷神社)。近似稲荷神社(ちかのりいなりじんじゃ)とも呼ばれる。寛弘元年(1004年)創建[1]社格は無格社[2][3]

概要 備中高梁稲荷神社, 所在地 ...

祭神

歴史

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1951年頃の霜月大祭における見世物小屋
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ツノナスの果実

創建

寛弘元年(1004年)、諸国巡業中の花山上皇山城国紀伊郡三峰の稲荷大神(現在の伏見稲荷大社)を勧請し、社号を正一位稲荷大明神としたのが始まり[1][5][6]。なお、同じく落合町近似にある八幡神社も花山上皇による創建とされ[7]、宮司は1名が2社を兼務した[8]。ただし、花山上皇が実際にこの地域を訪れたという確たる証拠は存在しない[9]

近世・近代

戦国時代から江戸時代にかけて、備中松山城の鎮護社となり、代々の城主である三村氏水谷氏安藤氏石川氏板倉氏の各氏が社殿の造営や寄進を奉納し、備中松山藩の守護神として祀られていた[5][8]

江戸末期から、境内前の高梁川では高瀬舟の行き来が多くあったことから、商売人が交通安全と商売繁盛祈願のために多くの参拝があった[5]

現代

2016年(平成28年)にフジテレビ系列で放送されたテレビアニメ『バッテリー』では主要なロケ地の一つとなった[10]

高梁市はフォックスフェイスとも呼ばれるツノナスの産地として知られる[11]。備中高梁稲荷神社は稲荷神社であり、キツネをシンボルとしていることから、備中高梁稲荷神社ではツノナスの順調な出荷を祈願する出荷進発式が開催される[12]

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稲荷宮前の渡し

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高梁川

備中高梁稲荷神社は、旧川上郡落合村近似の下組(現・高梁市落合町近似下組)の稲荷山(418メートル)の東側の麓、高梁川の右岸に鎮座する[8]。明治中期から昭和期にかけては対岸の横町との間を運行する渡船が神社の前から発着しており、交通の要所でもあった[13]

明治中期から大正期を経て昭和初期に至るまで、渡船は露店や催物の活動の原動力となり、戦後もしばらくは営業が続いていた[8]

高梁川に大橋がかかる以前は、稲荷神社の霜月大祭の際に船だけでは参拝客を運びきれず、仮設の橋がかけられていた。

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高梁大橋の建設以前、霜月大祭の際に高梁川にかけられた仮設の橋(高梁市川口写真館所蔵)
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高梁大橋の建設以前、霜月大祭の際に高梁川にかけられた仮設の橋(高梁市川口写真館所蔵)

1973年(昭和48年)8月には高梁大橋が架橋されたことで、渡船は役割を終え、旧渡場へ下りる坂道のみが現存する[8]

境内

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本殿

摂末社

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境内社

境内末社として次の社がある[14]

  • 根精神社 - 縁結びにご利益のある、男性の神様を祀る
  • 下主神社 - 病気を治すご利益のある神様を祀る
  • 豊玉神社 - 安産にご利益のある、女性を守る神様を祀る
  • 若宮神社 - 歴代宮司の御霊社
  • 上主魂神社 - 健康と長寿にご利益のある神様を祀る

祭事

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霜月大祭を遠くから撮影した写真
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霜月大祭に訪れた人たちを撮影した写真

毎年12月の第1日曜には霜月大祭が催され、高梁市における年の瀬の風物詩とされる[15]。市内のみならず県内外から参拝者が訪れる[8][16][17]

歴史的には家内安全や商売繁盛[16]や五穀豊穣の神ともされており[8]、21世紀現在は病気平癒や事業繁栄のご利益がこれらに加わった[17]

本殿の左右に白狐の木像が2体あり、願掛けは左の狐に参り、本願成就すれば右の狐に礼に参る風習がある[14]

  • 1月1日 - 歳旦祭、新春祈願祭
  • 2月末迄 - 厄除け祈願
  • 6月30日 - 夏越祓
  • 7月1日から15日 - 夏詣
  • 11月 - 七五三の参詣
  • 12月第1日曜 - 霜月大祭

[17]

現地情報

所在地

交通アクセス

[17]

脚注

参考文献

外部リンク

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