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函館新幹線総合車両所
日本の北海道亀田郡七飯町および北斗市にある北海道旅客鉄道の車両基地 ウィキペディアから
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函館新幹線総合車両所(はこだてしんかんせんそうごうしゃりょうしょ)[報道 1][6]とは、北海道亀田郡七飯町および北斗市に所在する北海道旅客鉄道(JR北海道)の車両基地である。
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概要
北海道新幹線の車両の配置・管理のほか、日常的な検査である仕業検査から大規模な検査と修繕である全般検査までを行う総合車両基地であり、線路や電気設備の保守を行う保守基地を併設している[5][7]。
事業費は370億円超[新聞 1]で、敷地面積は併設される保守基地を含めて約35 ha である[8]。
このほか、基地内には、北海道新幹線内(新青森駅 - 新函館北斗駅間)の運転と車掌業務を担当する函館新幹線運輸所(はこだてしんかんせんうんゆじょ)と関連のグループ会社がある[7]。
歴史
認可時の車両基地本体の名称は函館総合車両基地(はこだてそうごうしゃりょうきち)であった[報道 2]。
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設備
要約
視点
新青森駅起点146.820kmの地点に[9]、新函館北斗駅から南側(新青森駅方向)へ向かう新幹線と南東(函館駅方向)へ向かう函館本線に挟まれる形で設置され、新青森方面へ500mほどの地点で本線から入出区用の回送線が分岐している[8][10]。
主な建物として、仕業交番検査庫、臨修・転削庫、全般検査庫・台車検修場、車体検修場・車体塗装場、保守用車庫などが建設され、これらの外装は函館の赤レンガ倉庫をイメージしたものが採用されている[8]。
線路設備としては、車両基地の南側に着発収容線が4線(10両編成×4本(40両)分)が確保され、2030年度末(予定)の新函館北斗駅 - 札幌駅までの延伸開業時には、12線(10両編成×12本(120両)分)まで拡大する予定である[新聞 1][7]。着発収容線は防雪対策として建屋構造(着発収容庫)となっている[7]。
このほか、仕業交番検査庫に4線、全般検査庫・台車検修庫に2線(全般検査線・台車振替線)、臨修線(臨時修繕線)、車輪転削線、保守用車両の引上線、機廻線、ロングレール運搬重留置線、事業用車車庫、確認車車庫などを備え[8]、札幌延伸開業時の際には、電気軌道総合試験車用の総合試験車線が設置される予定である[7]。
仕業交番検査庫については、交番検査1・2番線と仕業検査線のほかに、一番北寄りの1線は融雪装置付きの融雪線としている[8][7]。なお、地形の関係からそれぞれの線路を直列に並べることができず、転線を行う際にはいったん引上線に移動して進行方向を変える必要がある[8]。
工場設備
全般検査庫・台車検修庫の全般検査線では、入場編成の車両間の切り離し、さらに検査後の編成組成と総合検査を行う[11]。台車振替線では車体昇降移動装置・車体昇降装置を備えており、最大8両を組成した状態で車体と台車の切り離し、台車の取り替えに対応している[11]。
台車検修場は台車関係の検査・組立てを行う設備で、台車解体ライン、台車枠検修設備、輪軸検修ライン、主電動機検修設備、ディスク検修場(ディスクブレーキ検査)、台車組立設備、台車走行試験設備などを備えている[12]。
車体検修場は車体解装場と車体ぎ装場、車体部品検修場から構成されており、床下機器やパンタグラフ、車内の座席等の取り外し、修繕などを行う[12]。建屋1階には主変圧器、主変換装置(CI)、補助電源装置(APU)、連続換気装置、水タンク、空調装置、電動送風機などの検修場があり、2階には空気ブレーキ、弱電気、戸閉機械、連結幌、パンタグラフ、連結器、側引戸(客用ドア)、座席などの検修場がある[12]。
車体塗装場は車体気吹集塵ブース、側面昇降作業台と妻・先頭車用作業台、第1・第2塗装乾燥ブース、自動塗装装置A・Bなどを備えている[12]。台車検修場 - 車体検修場 - 車体塗装場の各建屋間と車体塗装場の東側には入換用の車体トラバーサー(計3基)を備えている[11]。
配置車両の車体に記される略号
「函ハシ」…前身の新幹線準備運輸車両所時代から使用している。
配置車両
2022年4月1日現在の所属車両は以下のとおり[13]。
- H5系電車(30両)
- 10両編成3本(H1・H3・H4編成)が配置されている。
脚注
参考文献
関連項目
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