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単冠湾

択捉島にある湾 ウィキペディアから

単冠湾map
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単冠湾(ひとかっぷわん、ロシア語: Касатка、カサトカ湾)は、択捉島中部に位置する湾である。

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単冠湾の位置(濃紺の部分)
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単冠湾の景色

概要

北緯44度57分0秒 東経147度41分0秒に位置する。太平洋に面し、南東側に開けている。湾口の幅は約10km。冬季でも流氷が接岸しない天然の良港である。

和名は、アイヌ語で「ヤマブドウの皮」を意味するhat(ヤマブドウ)・kap(皮)に由来する。ロシア名は、カサトカ湾(Зал. Касатка[1]、カサートカ湾)と呼ばれる。これは、「シャチの湾」の意[2]である。

1941年11月23日大日本帝国海軍第一航空艦隊機動部隊)が単冠湾泊地に集結し、同26日に真珠湾攻撃のため艦隊がハワイへ向け出港した。

漁船集団遭難

1970年3月16日、発達した低気圧を避けるために日本の底引網漁船19隻が次々と単冠湾に避難。翌17日には湾内で9隻が風に吹き寄せられた流氷に閉じ込められ船体などが破損、うち4隻は船体放棄して、乗組員はソ連側に救助される、または択捉島に上陸を余儀なくされた[3]が、この過程で30人が死亡または行方不明となった[4]。生存した乗組員の大半は同年3月23日に巡視船宗谷で帰還[5]。収容された遺体18人分は、同年4月にソ連側から返還されている[6]

脚注

関連項目

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