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回転木馬のデッド・ヒート
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『回転木馬のデッド・ヒート』(かいてんもくばのデッド・ヒート)[1][2][3]は、村上春樹の短編小説集。
概要
1985年10月、講談社より刊行された。表紙の絵は岡本滋夫。1988年10月に講談社文庫として文庫化、2004年10月に文庫本の改定版が出された。
講談社の文芸PR誌『IN★POCKET』の1983年10月号(創刊号)から1984年12月号まで隔月で連載されたものが元になっている。ただし、1984年8月号掲載の「BMWの窓ガラスの形をした純粋な意味での消耗についての考察」は本書には収録されなかった。「はじめに・回転木馬のデッド・ヒート」と「レーダーホーゼン」の2編は書き下ろしである。
『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を取ったときの担当編集者が『群像』から『IN★POCKET』の編集に移った際に執筆の依頼を受け、連載が始まったという[4]。
収録された9編の作品のうち、「レーダーホーゼン」、「嘔吐1979」、「ハンティング・ナイフ」の3編は英訳されている。現在それらは『The Elephant Vanishes』(クノップフ社、1993年)と『Blind Willow, Sleeping Woman』(クノップフ社、2006年)の2冊の短編小説集で読むことができる。
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収録作品
2. 「レーダーホーゼン」は後に、村上自身が訳のためにカットされた英訳文を再び日本語に訳し直すという作業が行われた。重訳バージョンの「レーダーホーゼン」は、『象の消滅 短篇選集 1980-1991』(新潮社、2005年3月)および、CDブック『村上春樹ハイブ・リット』(アルク、2008年11月)に収録された。
8. 「野球場」の登場人物の一人が書いていた小説は、後に「蟹」というタイトルで村上自身が作品化した。「蟹」は翻訳の方が先に世に出た。『Stories Magagine』2003年4月号に掲載された。日本語での初出は短編集『めくらやなぎと眠る女 TWENTY-FOUR STORIES』(新潮社、2009年11月)。
9. 「ハンティング・ナイフ」は、英訳に際して村上は大幅な書き直しをおこなった。よって、『めくらやなぎと眠る女 TWENTY-FOUR STORIES』に収録されたものは本書に収められたものとは大きく異なっている。
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脚注
関連項目
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