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国鉄タキ2600形貨車
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国鉄タキ2600形貨車(こくてつタキ2600がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
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概要
本形式は、カセイソーダ液専用の30t 積タンク車として1953年(昭和28年)1月28日から1956年(昭和31年)5月31日にかけて522両(コタキ2600 - コタキ2699、コタキ12600 - コタキ12699、コタキ22600 - コタキ22699、コタキ32600 - コタキ32625、コタキ32627 - コタキ32699、コタキ42600 - コタキ42699、コタキ52600 - コタキ52620、コタキ26000、コタキ26001)が三菱重工業、日立製作所、汽車製造、日本車輌製造、新潟鐵工所、富士重工業、造機車輌、川崎車輛、富士車輌の9社にて製作された。この522両の内には多数の他形式(タ300形、タ580形、タム2300形、タキ400形、タキ1400形、タキ2800形)からの改造編入車が含まれている。また逆に本形式から多数の車が種車となり他形式(タキ2800形、タキ200形(2代))に改造された。
記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。
本形式の他にカセイソーダ液を専用種別とする貨車はタム900形(130両)、タキ1400形(104両)、タキ2800形(332両)、タキ7750形(289両)等実に29形式が存在し、その中で本形式は最多両数形式であった。
1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「侵81」(侵食性の物質、腐食性物質、危険性度合2(中))が標記された。
ドーム付き直円筒型のタンク体は、普通鋼(一般構造用圧延鋼材、SS41現在のSS400)製で内部に純度保持のためのゴムライニング(一部車両はエポキシ樹脂塗装)が施され、断熱材を巻きキセ(外板)を装備した。荷役方式はタンク上部のマンホール又は液出入管からの上入れ、液出管と空気管使用による上出し方式であり、両管はS字管を装備している。
車体色は黒色、寸法関係は全長は9,100mm - 9,900mm、全幅は2,380mm、全高は3,655mm、台車中心間距離は5,000mm - 5,800mm、実容積は17.0m3 - 22.8m3、自重は15.9t - 19.1t、換算両数は積車4.5、空車1.6であり、台車はベッテンドルフ式のTR41A、TR41C、TR41DS-4、TR41D-2、TR41D-4である。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には387両の車籍がJR貨物に継承され、2010年(平成22年)4月1日現在4両が在籍している。[1]
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参考文献
- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)
脚注
関連項目
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