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国鉄タキ5600形貨車
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国鉄タキ5600形貨車(こくてつタキ5600がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
本形式より改造され別形式となったタキ5650形についても本項目で解説する。
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タキ5600形
タキ5600形は、シクロヘキサノン専用の30t 積タンク車として1957年(昭和32年)4月24日から1963年(昭和38年)12月27日にかけて10ロット14両(コタキ5600 - コタキ5613)が造機車輌、富士重工業の2社で製作された。
本形式の他にシクロヘキサノンを専用種別とする形式は、他に例がなく唯一の存在であった。
所有者は関東電化工業、三井物産の2社でありそれぞれの常備駅は、群馬県の渋川駅、和歌山県の紀三井寺駅である。
1965年(昭和40年)7月12日に4両(コタキ5610 - コタキ5613)の専用種別変更(シクロヘキサノン→シクロヘキシルアミン)が行われ、形式名は新形式であるタキ5650形とされた。(後述)
1966年(昭和41年)2月28日から同年11月29日にかけて3両(コタキ5600、コタキ5601、コタキ5603)の専用種別変更(シクロヘキサノン→シクロヘキサン)が行われ、形式名は新形式であるタキ5550形(コタキ5550 - コタキ5552)とされた。
1970年(昭和45年)7月6日から同年10月2日にかけて2両(コタキ5609、コタキ5604)の専用種別変更(シクロヘキサノン→塩酸)が行われ、タキ5050形に編入(コタキ5068、コタキ5076)された。
荷役方式は、タンク上部のマンホールからの上入れ、吐出管を用いた下出し方式である。
車体色は黒色、寸法関係は全長は11,800mm、全幅は2,450mm、全高は3,853mm、台車中心間距離は7,700mm、実容積は32.3m3、自重は16.5t - 18.5t、換算両数は積車5.0、空車1.8であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cであった。
1986年(昭和61年)11月29日に最後まで在籍した1両(コタキ5602)が廃車となり同時に形式消滅となった。
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タキ5650形
1965年(昭和40年)7月12日にタキ5600形より4両(コタキ5610 - コタキ5613)の専用種別変更(シクロヘキサノン→シクロヘキシルアミン)が行われ、形式名は新形式であるタキ5650形とされた。
記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。
所有者は種車時代と変わらず関東電化工業であり常備駅は、群馬県の渋川駅である。
1970年(昭和45年)11月2日に2両(コタキ5652 - コタキ5653)の専用種別変更(シクロヘキシルアミン→塩酸)が行われ、タキ5050形に編入(コタキ5074 - コタキ5075)された。
荷役方式は、タンク上部のマンホールからの上入れ、吐出管を用いた下出し方式である。
車体色は黒色、寸法関係は全長は11,800mm、全幅は2,450mm、全高は3,853mm、台車中心間距離は7,700mm、実容積は32.3m3、自重は18.5t、換算両数は積車4.5、空車1.8であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cであった。
1986年(昭和61年)11月29日に最後まで在籍した2両(コタキ5650 - コタキ5651)が廃車となり同時に形式消滅となった。
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参考文献
- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)
関連項目
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