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国鉄タサ1100形貨車
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国鉄タサ1100形貨車(こくてつタサ1100がたかしゃ)は、かつて鉄道省及び1949年(昭和24年)6月1日以降は日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
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概要
本形式は、ベンゾール専用の20t 積タンク車として1935年(昭和10年)4月10日に6両(タサ1100 - タサ1105)が日本車輌製造の1社のみにて製作された。
本形式の他にベンゾール専用種別とする形式は、タ1000形(48両)、タム3200形(5両)、タム3250形(83両)、タム23250形(15両)、タサ1000形(13両)、タサ1050形(2両)、タサ4400形(1両)、タキ200形(初代)(1両)、タキ850形(1両)、タキ900形(2両)、タキ950形(2両)、タキ1800形(65両)、タキ4150形(1両)、タキ6450形(3両)、タキ14400形(11両)の15形式が存在した。
落成時の所有者は、日本製鐵の1社のみでありその常備駅は室蘭本線の東室蘭駅であった。
貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため、識別のため記号に「ロ」を丸で囲んだ通称マルロが追加され「ロタサ」となり黄色(黄1号)の帯を巻いている。タンク体には同色で「道外禁止」と標記された。
ドーム付き直円筒型のタンク体は、普通鋼(一般構造用圧延鋼材、SS41現在のSS400)製で、荷役方式はタンク上部にあるマンホールからの上入れ、吐出管からの下出し式である。
寸法関係は全長は9,360mm、実容積は22.8m3、自重は13.5t - 14.0t、換算両数は積車3.0、空車1.0であり、走り装置は一段リンク式の三軸車である。
1975年(昭和50年)2月27日に最後まで在籍した4両(タサ1100 - タサ1103)が廃車となり同時に形式消滅となった。
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参考文献
- 吉岡心平 『3軸貨車の誕生と終焉(戦後編)』RMライブラリー9 2000年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 4-87366-198-6
- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)
関連項目
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