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国鉄タ600形貨車

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国鉄タ600形貨車
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国鉄タ600形貨車(こくてつタ600がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した私有貨車タンク車)である。

概要 基本情報, 車種 ...
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概要

要約
視点

タ600形は、1928年(昭和3年)の車両称号規程改正により、様々な形式をまとめて生まれた形式である。

車両称号規程改正前の形式と改正後の関係を次に示す。(タ827以降は称号規程改正後の車両であるが同時に掲げる)

さらに見る 改造前形式, 両数 ...

多くの形式をまとめた形式なので車体寸法、荷重、専用種別などは車両により様々である。

車体色は黒色、寸法関係は一例として全長は5,358 mm - 7,352 mm、全幅は1,930 mm - 2,197 mm、全高は3,169mm - 3,745 mm、軸距は3,000 mm - 3,600 mm、実容積は11.3 m3 - 12.7 m3、自重は7.3 t - 9.2 t、換算両数は積車1.8、空車0.8、走り装置はシュー式二軸車で、最高運転速度は65 km/hであった。

1972年(昭和47年)7月17日に最後まで在籍した3両(タ856,タ860,タ861)が廃車となり、同時に形式消滅となった。

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最古タンク車のタンク体発見

1998年3月に廃線跡巡りで石川県七尾市七尾港を訪問していた浦田慎は、油槽所の敷地内に残されているタンク車の廃タンク体を発見した[2]。後に貨車研究者の吉岡心平らが調査したところ、1893年 - 1898年頃にサミュエル商会(後のライジングサン石油)がイギリスより輸入し、私有貨車として山陽鉄道が運用した日本最古のタンク車のものとされることが判明した[1]

サミュエル商会のタンク車は山陽鉄道国有化と1911年の形式称号制定後はア1900形となり、1928年の称号改正後はタ600形655 - 671のグループとなった[3]第二次世界大戦後はシェル石油の所有となり、1965年までに全廃された[4]。七尾港の油槽所には1960年頃に設置されたと推測され、据置タンクとしても使用を終了してからは長らく放置されていた[5]

この最古タンク車のものとされるタンク体は、2020年9月に三重県いなべ市貨物鉄道博物館へ移設された[6]

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脚注

参考文献

関連項目

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