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奈良古墳群
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奈良古墳群(ならこふんぐん)は、群馬県沼田市奈良町にある古墳群(群集墳)。群馬県指定史跡に指定され、出土品は沼田市指定重要文化財に指定されている。

奈良古墳群 概観
概要

10号墳 石室俯瞰図

10号墳 石室展開図
群馬県北部、薄根川北岸の河岸段丘の緩傾斜面上(標高約430メートル)に築造された古墳群である。かつては「奈良の百塚」と称されるほど多数の古墳が分布し、1955年(昭和30年)の調査では59基が確認されたが、その後の開田事業で西半を中心とする多くの古墳が破壊され、現在では13基のみが遺存する。これまでに数次の調査が実施されている。
古墳はいずれも小円墳で、埋葬施設を横穴式石室とする。特に古墳群東端の10号墳の石室は、全国的にも珍しい「ト」字形の平面プランの石室であり、群馬県内では他にお春名古墳(高崎市、現在は埋没)の例が知られるのみになる。また開墾時・発掘調査時に古墳群から出土した副葬品のうちでは、馬具類が充実する点で特色を示す。
築造時期は、古墳時代終末期の7世紀代と推定される。古墳時代中期の5世紀代に榛名山東南麓で導入された馬生産が、7世紀代には群馬県北部地域まで拡大したことを示唆しており、当時の馬需要の拡大および馬生産の体制整備を考察するうえで重要視される古墳群になる。
古墳群域は2020年(令和2年)に群馬県指定史跡に指定され、出土品は1977年(昭和52年)に沼田市指定重要文化財に指定されている。
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遺跡歴
一覧
文化財
群馬県指定文化財
- 史跡
- 奈良古墳群 - 2020年(令和2年)2月21日指定。
沼田市指定文化財
- 重要文化財(有形文化財)
- 奈良古墳群出土品(考古資料) - 280点。1977年(昭和52年)5月30日指定[2]。
関連施設
- 沼田市歴史資料館(沼田市下之町) - 奈良古墳群の出土品を展示。
脚注
参考文献
関連文献
外部リンク
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