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安長寺

愛知県豊田市にある寺院 ウィキペディアから

安長寺
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安長寺(あんちょうじ)は、愛知県豊田市梅坪町5丁目14-1にある真宗大谷派寺院[1]。山号は雲晴山[1]。本尊は阿弥陀如来[1]。岡崎市の勝鬘寺の末寺[1][2]楼門の山門は登録有形文化財

概要 安長寺, 所在地 ...

歴史

創建

文明9年(1477年)9月3日、加賀国大杉谷城主の杉浦安長は、本願寺蓮如上人に帰依して正蓮坊円信と名乗ると、三河国加茂郡高橋庄大島郷(現・豊田市荒井町の兵主神社付近)に寺を創建して開基となった[3][4][5][6]。後にこの寺が安長寺となった[6]

明応2年(1493年)、円信は加茂郡寺部村にあった明勝寺に入り、天台宗から浄土真宗に改宗した[5]。円信は大永2年(1522年)1月16日に没した[7][5]

近世

幾度も境内が水害にあったことで、9世円智の代の宝永2年(1705年)、加茂郡梅坪村字大島から字土井(現・豊田市梅坪町7丁目)に移転した[8][5]。享保年間(1716年-1736年)ごろに本堂が再建されたと伝わり、寛延3年(1750年)には鐘楼堂も再建された[6]。宝暦13年(1763年)、10世照円の代に安長寺から出火して梅坪村大火となり、本堂や鐘楼堂が焼失した[9]

梅坪村大火後、11世照慶の代に梅坪村内の現在地に移転した[5]。安永2年(1773年)ごろに本堂が再建され、天保3年(1832年)には山門も再建された[6]。幕末の万延元年(1860年)から文久年間(1861年~1863年)まで、15世照道による私塾が開校された[1]

近代・現代

1942年(昭和17年)3月31日には宗教団体法の認可を受け、1954年(昭和29年)9月4日には宗教法人法による宗教法人安長寺が設立された[1]

1979年(昭和54年)5月19日、愛知県立豊田西高等学校校長などを務めた戸田甚兵衛(豊田市政功労者)の葬儀が行われ、西山孝豊田市長などが参列した[10]。1984年(昭和59年)1月に本堂が取り壊され、1985年(昭和60年)には鉄筋コンクリート造による新本堂が竣工した[4]

2017年(平成29年)10月27日、山門が登録有形文化財に登録された。

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境内

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鐘楼
  • 本堂 - 1985年(昭和60年)再建[4]
  • 庫裡 - 1952年(昭和27年)頃再建[4]
  • 書院 - 1972年(昭和47年)竣工[4]
  • 山門 - 天保3年(1832年)竣工[4]
  • 鐘楼 - 明治初期頃竣工[4]

文化財

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山門

登録有形文化財

  • 安長寺山門
    • 木造入母屋造、桟瓦葺[11]。一間一戸の楼門[11]。下層は桁行1間、梁間2間であり、上層は桁行3間、梁間2間である[11]。間口3.9m。上層の四方には高欄が廻らされている[11]。上層は鐘楼門ではなく、内部に仏壇が設けられている仏堂であり、天井は格天井が張られている[11]。このような楼門は真宗寺院としては類例が少ないとされ、多くの真宗寺院がある三河地方でも稀有な例とされる[11]
    • 天保3年(1832年)竣工[6]。大工棟梁は知多郡横松村(現・阿久比町)の山本金四郎貞次[11]

現地情報

所在地
交通アクセス

脚注

参考文献

外部リンク

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