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宮川真紀

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宮川 真紀(みやかわ まき)は、日本の編集者、出版者。独立系出版社タバブックス代表[1]。雑誌『仕事文脈』の発行人・編集長として知られる[2][3]

概要 みやかわ まき 宮川 真紀, 生誕 ...

株式会社パルコにて雑誌編集や書籍編集を担当したのち、2006年よりフリーランス編集者として独立し、書籍企画・編集・制作や執筆活動を経て、2012年に出版社タバブックスを設立[4][2]。主に労働やフェミニズムをテーマとした出版物を多数刊行している[5][6]。主な出版物に、栗原康『はたらかないで、たらふく食べたい』、植本一子『かなわない』、山下陽光『バイトやめる学校』、小川たまか『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』、イ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ』などがある[7][8]

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経歴

東京生まれ[9]早稲田大学社会科学部卒業[9]。1985年、外資系企業に2年勤務後、出版社の広告営業を2年経験した[9]。その後、株式会社パルコの雑誌『月刊アクロス』編集部に約7年在籍し、企画や原稿執筆を行った[9]。書籍編集部(PARCO出版)に異動し、8年間で約45冊の書籍を手がけた[9]。20年ほどの会社勤務を経て2006年にパルコを早期退職し、フリーランス編集者として独立した[9]。以後、書籍の企画・編集・制作や執筆(神谷巻尾名義)を行った[3][10]

タバブックス

2012年8月に個人出版社「タバブックス」を設立し、2013年6月に合同会社化した[2][11]。フリー時代、生理用布ナプキンの本が商業的な出版社の意向で理想とは異なる形で出版され、すぐ絶版になったことをきっかけに、自ら出版社を立ち上げた[4][12]。同社は売れ筋よりも著者の意向や独自性を重視し、働き方や暮らしに悩む人々の営みに光を当てる出版活動を展開している[4][12]植本一子のエッセイ『かなわない』や[4][13]、小ぶりな判型と分量を特徴とする「シリーズ3/4」書籍企画などで注目された[4]

2013年秋、設立の契機となったユーゴ著『布ナプキン:こころ、からだ、軽くなる』の新装版を刊行し、同時にリトルマガジン『仕事文脈』を創刊した[2]。『仕事文脈』は創刊以来、年2回刊行され、当初はZINEとして文学フリマで販売されたのち、書籍流通に展開された[2][3][14]。2025年までに26巻を刊行し、記事を再編集したセレクションとして『女と仕事(2018年)』や『家父長制はいらない(2024年)』も出版されている[15][8]

2022年、梓会出版文化賞 特別賞を受賞した[16][17]。『仕事文脈』をはじめ労働やフェミニズムに関する良質な出版物や、リトルプレス『ランバーロール』にみられる斬新な編集・デザインを通じて、本に触れる楽しさを読者に伝えたことが評価された[5]

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著作・編著書

PARCO出版で編集を担当した主な書籍

フリーランス時代の主な編著書・編集担当書籍

  • 『リビドー・ガールズ:女子とエロ』神谷巻尾:編著、PARCO出版、2006年
  • 『布ナプキン:こころ、からだ、軽くなる』企画編集、ユーゴ:著、産経新聞出版、2010年
  • 『お金に困らない人生設計』神谷巻尾:編著, 倉橋隆行:監修、朝日新書、2010年
  • 『文学賞メッタ斬り!ファイナル』企画編集、大森望, 豊崎由美:著、PARCO出版、2012年
  • ほか

タバブックスでの主な刊行物

雑誌

  • 『仕事文脈』[19][20]
  • 『生活考察』[21] - 『生活考察vol.08』は、日記アンソロジー『コロナ禍日記』の続編「『コロナ禍日記』、一年後」を収録[22][23]
  • 『ランバーロール』[24][25]

書籍

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出演

  • 〜JK RADIO〜TOKYO UNITED』「スポットライトが当たらない場所で、働き、育て、暮らす人。タバブックスの本づくりに注目!」、J-WAVE、2018年3月30日[4]

脚注

外部リンク

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