トップQs
タイムライン
チャット
視点

小松左京賞

ウィキペディアから

Remove ads

小松左京賞(こまつさきょうしょう)は、角川春樹事務所が主催していた公募新人文学賞である。SF小説を対象とし、受賞者には正賞として名入り金時計、副賞として100万円が与えられた。選考委員は小松左京が務めていた。

70年代半ばに角川書店でSF小説のブームを起こした実績を持つ角川春樹が、21世紀の新たなSFの登竜門を作ろうと小松を口説き、「自分の名前がついた賞が存命中に設立されるのは嫌だ」と反対する小松を、「横溝正史賞を作ってからも横溝さんは8年生きた」と嘘(横溝正史は賞が設立された年に逝去)をついて、半ば小松を騙す形で設立した。小松は賞休止後も存命し、2011年に死去している[1]

2009年5月、同年の第10回をもって休止となることが発表された[2]

受賞作一覧

さらに見る 回(年), 受賞者 ...
角川春樹事務所から刊行された最終候補作
  • 第4回 響堂新「眠る大地」(『ダーウィンの時計』ハルキ・ノベルス、2004年6月、ISBN 978-4758420358
  • 第9回 松本晶「あるいは脳の内に棲む僕の彼女」(2010年6月、ISBN 978-4758411547
角川春樹事務所以外から刊行された最終候補作
Remove ads

受賞作と最終候補作一覧

第1回(2000年
第2回(2001年
  • 受賞作 - 町井登志夫 「今池電波聖ゴミマリア」
    • 最終候補作
      • 鶴原顕央「ULO 未確認着地物体」
      • 和泉駿教「宇宙に棲むひと」
      • 高橋桐矢「タペストリー」
第3回(2002年
第4回(2003年
  • 受賞作 - 上田早夕里 「火星ダーク・バラード」
    • 最終候補作
      • 石井貴久「妄想帝国」
      • 藤牧祐生「ウイルス」
      • 響堂新「眠る大地」
第5回(2004年
  • 受賞作 - 有村とおる 「暗黒の城(ダーク・キャッスル)」
    • 最終候補作
      • 津良蒼司「青の時を越えて、」
      • 照下土竜「ミラの階梯」
第6回(2005年
  • 受賞作 - 伊藤致雄 「神の血脈」(「ルーツ」を改題)
    • 最終候補作
      • 佳月柾也「糸巻き群想」
      • 左畑衛海「真夏の人喰い」
第7回(2006年
  • 受賞作なし
    • 最終候補作
      • 伊藤計劃「虐殺器官」
      • 円城塔「セルフリファレンス・エンジン」
      • 巴耳可里「キャスティング トラップ」
第8回(2007年
  • 受賞作 - 上杉那郎 「セカンドムーン」(「月が見ている」を改題)
    • 最終候補作
      • 門田艦攻「一八複兵」
      • 壱石とりの「リキュール」
第9回(2008年
  • 受賞作 - 森深紅 「ラヴィン・ザ・キューブ」(林葉勇武「エスバレー・ポワンソン・プティタ」を改題)
    • 最終候補作
      • 水無瀬十七夜「あるいは脳の中に棲む僕の彼女」
      • 高橋桐矢「ドール」
第10回(2009年
  • 受賞作なし
    • 最終候補作
      • 一田和樹「キリストゲーム」
      • 尾野樹史「クルミとミルクの物語」
      • 松本晶「彼女の致死量」
Remove ads

脚注

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads