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屋形船
屋根と座敷が備えられた船 ウィキペディアから
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屋形船(やかたぶね)とは、和船の一種で、主に船上で宴会や食事をして楽しむ、屋根と座敷が備えられた船のこと。
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歴史
平安時代からその原形はあり、貴族の遊びなどに使用されていた。河川整備が進んだ江戸時代に栄え、大名や豪商などに花見や月見、花火などの遊びに愛用された。特に江戸・隅田川の屋形船は金銀漆の装飾で飾り豪華であった。屋根の上に若衆が乗って、棹を差して操縦したが、2階建てや9間ほどの座敷を備えた大型船も登場した[1]。延宝年間(1680年頃)までが全盛期で、天和2年(1682年)の大船建造の禁により衰退し始めたという。
明治維新の後も引き続き親しまれたが、第二次世界大戦での敗戦後に文化の移り変わりや河川の水質汚濁などで勢いを失っていった。
昭和時代末期のバブル景気や水質の改善や、河川での観光などに屋形船を利用するなど、見直されつつある。東京湾などでは船宿が運行する屋形船が現役であり、訪日外国人も受け入れている[2](「現代の屋形船」で後述)。
時代劇
江戸深川を舞台にしたテレビ時代劇『破れ奉行』では、主人公の速水右近と向井将監との情報交換の場としてよく使われる。また、その他の時代劇にも、悪役の武士と悪徳商人の密談の場などとして、しばしば登場する。
切り妻型屋根の船は「屋根船」と呼ばれ、両側を簾、前後を障子で仕切られ、巻き上げられた状態が必須の簾を船頭に袖の下を渡すことで、下させて密室を作り上げた。また全面を障子で仕切られた「茶船」と呼ばれる上方で流行った遊覧船も存在した[3]。
現在の屋形船
ギャラリー
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大きさ
- 全長20メートル前後、定員は15~100名程度。若干の業務用(操船、調理)空間を除いて、大半が客用空間となっている。
利用方法
営業場所
屎尿対策
屋形船東京都協同組合によると、東京都環境局との取り組みによって、屎尿回収用のタンクを船に取り付け、バキュームカーや屎尿回収施設等で回収を行っている。
脚注
関連項目
外部リンク
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