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弥の明後日

明々後日の次の日 ウィキペディアから

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弥の明後日(やのあさって、: three days after tomorrow)とは、明後日の次の次の[1][2]、すなわち今日より4日後の日である。「やなあさって」「やねあさって」ともいい、明々々後日(みょうみょうみょうごにち)ともいう。また、地域により明々後日(しあさって)、五明後日(ごあさって)ともいう[1][2]

明後日の次の次の日(今日より4日後の日)を「しあさって」という場合、「やのあさって」は明後日の次の日(今日より3日後の日)を指すこともある。地域により意味が入れ替わる「やのあさって」と「しあさって」だが、「みょうみょうみょうごにち」といえば地域にかかわらず明後日の次の次の日(今日より4日後の日)を指すことができる。

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分布状況の研究

地域により意味が異なる。1960年代に国立国語研究所において行われた調査によって、「やのあさって」と「しあさって」を含む、方言の東西対立の実態が明らかにされ、その成果は『日本言語地図』にまとめられた(『日本言語地図』の代表的な解説書としては徳川宗賢編『日本の方言地図』がある。)。

方言地理学からの研究

方言地理学の観点から、「やのあさって」系の用法についての冒頭で述べたような混乱状態について、以下のような説明がなされる。

「やのあさって」は東部方言であり、東部地域においては3日後の呼称としておおむね定着していた。かつての西部方言の主流であった「さきあさって」「ささって」の東部進出があったもののこれを食い止めている。「ささって」の系統の用法は現在の岐阜県三重県九州地方に見られるにとどまっているが、これは「やのあさって」の牙城を「ささって」が覆せなかったばかりか、新たに「しあさって」が3日後の呼称として西部地域に普及し、「ささって」が「しあさって」に駆逐され廃れてしまったためと考えられている(方言周圏論)。

西部において「ささって」を駆逐した「しあさって」の東部進出はほとんどの地域においては「やのあさって」により食い止められたが、福島県いわき市周辺から東京方面にかけてで4日後の用法として「しあさって(ひあさって、ひやさって)」(3日後は「やなさって」)の呼称が使用されている。これは方言としては珍しい逆転現象である。

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方言国語学からの研究

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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