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悪と仮面のルール
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『悪と仮面のルール』(あくとかめんのルール)は、中村文則による日本の小説である。2010年6月29日に、講談社創業100周年記念「書き下ろし100冊」作品として単行本が刊行された[1]。2013年10月16日には講談社文庫版が発売された。
本作品の英訳版 (EVIL AND THE MASK) が、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の2013年ベストミステリーの10作品に選ばれる[2]。
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あらすじ
11歳の時に父・久喜捷三からこれからの教育方針を聞かされていた文宏は、もうすぐ14歳を迎える頃、父からの危害を予測して父を殺害する決心をする。香織を守るために行ったことだったが、母親似だと思っていた文宏の顔が酷くやつれて人相が変わり、醜い父親に似てきて文宏は愕然とする。
捷三は消息不明とされたまま、香織は高校進学で、文宏は大学進学で2人とも久喜家の屋敷を出て、文宏は東北の大学に行く。自殺も図るが、自分を消滅させることを考えるようになり、整形して別人となって香織を守る生活を始める。その香織はクラブのホステスになっていた。文宏は香織を守るために行動を起こす。
登場人物
久喜家
- 久喜 文宏(くき ふみひろ)
- 大財閥・久喜捷三の6人兄弟の末子で4男。父親が60歳過ぎて生まれた。
- 東北の大学を卒業後の20代の時に顔を整形し、30歳の新谷弘一(しんたに こういち)として香織を見守る。
- 久喜 香織(くき かおり)
- 11歳の時に久喜家の養女になった。文宏と同じ小学校・中学の同じクラスに通うが、高校進学のために久喜家を出た後、クラブのホステスとなる。
- 久喜 捷三(くき しょうぞう)
- 文宏の父。久喜家の当主。
- 久喜 幹彦(くき みきひこ)
- 文宏の兄。久喜捷三の次男でナンバー2。
文宏の協力者
- 医師
- 非正規の形成クリニックの医師。
- 探偵の男
- 久喜捷三の探偵。
- 文宏が整形した後、文宏が香織の現在の様子などを調べるように依頼した男。
- 小西 あずさ
- 香織と同じクラブのホステス。「探偵の男」が香織と親しくなるように仕向けた女性。
その他
- 伊藤 亮祐(いとう りょうすけ)
- 久喜家の家系の一人。文宏と同い年。
- 吉岡 恭子
- 文宏が「ダルファール」で知り合った女性。
- 会田
- 新谷弘一を容疑者だと疑う刑事。
- 矢島 孝之
- 詐欺師。本名は西田昌之。34歳。危害を与えるつもりで香織に近づいた、クラブの客。
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映画
2018年1月13日に、映画化され全国公開された。主演は玉木宏[3]。
キャスト
スタッフ
- 原作 - 中村文則『悪と仮面のルール』(講談社文庫)
- 監督・編集 - 中村哲平
- 脚本 - 黒岩勉
- 音楽 - 佐藤和郎
- 主題歌 - Uru「追憶のふたり」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)[6]
- 製作 - 坂本敏明、本田晋一郎、小西啓介、セオドール・ミラー
- プロデューサー - 松橋真三、平野宏治
- ラインプロデューサー - 角田道明
- 撮影 - 鰺坂輝国
- 照明 - 中川大輔
- 録音 - 岡本立洋
- 美術 - 橋本創
- 装飾 - 岩間洋
- 衣装 - 坂井央里英
- ヘアメイク - 板垣美和
- アクション - 小池達朗
- 記録 - 笹本千鶴
- VFX - 亀山和寛
- スーパーヴァイジングサウンドエディター - 勝俣まさとし
- チーフ助監督 - 佐藤洋輔
- 制作担当 - 櫻井紘史
- 脚本開発協力 - 白石和彌、登米裕一
- 制作協力 - エンパイア エンターテイメント
- 配給 - ファントム・フィルム
- 企画制作 - プラスディー
- 製作 - 「悪と仮面のルール」製作委員会(キングレコード、アオイコーポレーション、プラスディー、ファントム・フィルム、イドエンターテインメント、エンパイア エンターテイメント)
脚注
外部リンク
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