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技術曹

自衛隊における自衛官任用区分の一つ ウィキペディアから

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技術曹(ぎじゅつそう)とは、自衛隊における自衛官の任用区分の一つ。陸上自衛隊では技術陸曹(ぎじゅつりくそう)、海上自衛隊では技術海曹航空自衛隊では技術空曹と呼称される。アメリカ軍のSpecialist(特技兵)に類似した制度である。技術陸曹は衛生[注釈 1]・音楽分野の公募を除き現職隊員からの任用を原則としていたが、2024年度(令和6年度)から一般からの採用が開始された[1][2]。技術海曹と技術空曹では資格・免許による現役自衛官の特例昇任制度および優遇昇任制度のほか、不定期に一般からの採用を行っている。

設置趣旨

技術者の養成は一般に長期を要し、若年定年制度を採用している自衛隊において技能保有者が退職しても同程度の技能を有する者が在籍しているとは限らず、年齢制限や実務経歴の制限により取得を早期に行うことも困難である。また内部養成する場合でも指導教官の配置や教育機材の整備に加え、所管する省庁から養成所の指定を受けるため法改正に合わせカリキュラムを変更するなど多大なコストと労力がかる。このため資格免許を有する隊員を志願に基づき選考、または公募により採用し、種類や等級に応じた階級のに任用配置することで技術分野における人的戦闘力の充実・減耗防止を図る目的で存在している。

資格や免許だけでなく音楽大学外国語大学など、専門課程を有する大学を卒業した者を採用することもある。

受験資格

技術陸曹

「任用資格」の節に掲げる資格を有する(受験日時点で資格取得見込みのあるものを含む。)者または2等陸士以上の隊員で、任用階級ごと受験年齢が異なる。

  • 陸曹長:年齢30歳以上の者
  • 1等陸曹:年齢23歳以上の者
  • 2等陸曹:年齢21歳以上の者
  • 3等陸曹:年齢20歳以上の者

技術海曹

「任用資格」の節に掲げる資格を有する者または2等海士以上の隊員で、任用階級ごと受験年齢が異なる。

  • 海曹長:年齢30歳以上の者
  • 1等海曹:年齢23歳以上の者
  • 2等海曹:年齢21歳以上の者
  • 3等海曹:年齢20歳以上の者

技術空曹

「任用資格」の節に掲げる資格を有する者または2等空士以上の隊員で、任用階級ごと受験年齢が異なる。

  • 空曹長:年齢30歳以上の者
  • 1等空曹:年齢23歳以上の者
  • 2等空曹:年齢21歳以上の者
  • 3等空曹:年齢20歳以上の者

任用資格

要約
視点

技術陸曹・技術海曹・技術空曹の任用に必要な資格免許等については陸海空各々において別に定義される。

技術陸曹

技術陸曹として任用されるために必要な資格は、陸上自衛隊[3]により2020年3月26日以降は次のとおり。旧名称の資格保有者も適用される。

さらに見る 種別, 区分 ...

技術海曹

技術海曹採用に必要な資格免許等については海上自衛隊[6]を参照。下表は2020年4月1日以降のものである。なお2012年(平成24年)以前は、短期大学または高等専門学校卒以上の学歴および業務経験を有する者(業務経験はなくても可)を技術海曹に任用する制度が存在した[7][8]

さらに見る 職域の区分, 採用階級 ...

技術空曹

技術空曹任用に必要な資格免許等については航空自衛隊達を参照。下表は2015年度以降のものである[11]

さらに見る 技術区分, 任用階級 ...
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脚注

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関連項目

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外部リンク

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