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招商永隆銀行
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招商永隆銀行有限公司(しょうしょうえいりゅうぎんこう、招商永隆銀行、CMB Wing Lung Bank Limited)は、香港を拠点とする中国系の商業銀行であり、招商銀行の全額出資子会社である。本店は中環(セントラル)の德輔道中(Des Voeux Road Central)に所在する。[1]

1933年に香港で設立された永隆銀行(Wing Lung Bank)は、長年にわたり香港の華人銀行のひとつとして発展してきた。2008年、招商銀行によって買収され、2014年には香港証券取引所から上場廃止され、以後は招商銀行グループの香港拠点として「招商永隆銀行」に改称された。[2]
現在、香港、中国本土、マカオにおいて複数の支店を展開し、個人および法人向けの銀行サービス、資産管理、貿易金融などを提供している。
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沿革
1933年2月25日、香港で華人実業家の伍少梅によって「永隆銀行有限公司(Wing Lung Bank Limited)」が創業された。設立当初は、主に華人社会における貯蓄・融資・送金といった基本的な金融サービスを提供していた。[3]
第二次世界大戦後の経済回復とともに、同行は香港内外での事業拡大を進め、1970年代から80年代にかけて海外支店(例:アメリカ合衆国)も開設された。
1961年には香港証券取引所に上場を果たし、地場系銀行の一つとして地域経済の成長を支えた。
2008年6月、中国本土の大手商業銀行である招商銀行(China Merchants Bank、略称:CMB)は、創業家の伍氏一族から永隆銀行の株式の過半数(約53%)を取得することで合意し、その後の公開買付によって2008年10月には約88%の持株比率を達成した。[2]
2009年1月に完全子会社化が完了し、永隆銀行は招商銀行グループの一員として再編された。これにより本土と香港を結ぶクロスボーダー金融ネットワークの構築が進められた。
2014年2月には香港証券取引所での上場を廃止し、非公開企業として再出発した。[4]
2018年、銀行名を正式に「招商永隆銀行有限公司(CMB Wing Lung Bank Limited)」へと変更し、ブランド統一とグループ戦略の強化を図った。[5]
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事件
2017年:マネーロンダリング対策に関する監督強化
2017年、香港金融管理局(HKMA)は、招商永隆銀行(CMBウィングルン銀行)をマネーロンダリング(AML)およびテロ資金供与防止(CFT)措置の強化対象として指摘した。同行は以降、内部統制とリスク評価体制の見直しを進めた。[6]
新型コロナウイルス流行による一時営業停止
2020年、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、同行は同年7月21日より九龍などにある8支店の一時営業停止を発表し、他支店の営業時間も短縮された。これは政府の防疫方針に基づいた措置であった。[7][8]
出典
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