トップQs
タイムライン
チャット
視点

教育学院拼音方案

ウィキペディアから

Remove ads

教育学院拼音方案(きょういくがくいんぴんいんほうあん)または『常用字広州話読音表』拼音方案(じょうようじこうしゅうわどくおんひょうぴんいんほうあん)とは、中国語の粤語(広東語)をラテン文字によって表記する方法の一つ。略称として教院式(きょういんしき)とも呼ばれる。香港の教育機関において広く使われているピンイン

歴史

教院式は1971年、余秉昭が『同音字彙』に使用したピンインであり、当時は声調を直接「上平」「上上」「上去」「下平」「下上」「下去」「上入」「中入」「下入」(現在の「陰平」「陰上」「陰去」「陽平」「陽上」「陽去」「陰入」「中入」「陽入」)といった文字で表記していた。1990年、香港教育署語文教育学院中文系(後に香港教育学院の編入)が出版した『常用字広州話読音表』において声調の文字を「1」「2」「3」などの数字で表した。これによって教院式方案は香港の教育界における標準となり、初等教育において広く使われるようになった。また2000年には詹伯慧が『広州話正音字典』において教院式を沿用して方案の「長a音」を「aa」と固定して表記させている。その他、2003年の潘慧如等主編の『小学中文科常用字研究報告」や『小学中文科常用字表』などにより、広く教育界において採用されている。

声母

19の声母が立てられている。

b
[p]
p
[pʰ]
m
[m]
f
[f]
d

[t]

t

[tʰ]

n

[n]

l
[l]
g

[k]

k

[kʰ]

ng

[ŋ]

h

[h]

gw

[kʷ]

kw

[kʷʰ]

w

[w]

dz
[t͡s]
ts
[t͡sʰ]
s
[s]
j
[j]

韻母

56の韻母がある(うち2韻は鼻音独立韻)。

さらに見る ø, -i ...
  • mng は単独で音節を構成する鼻音独立韻「唔」(m)、「呉」「五」(ng) にのみ使われる。

声調

広東語には九声があるが、入声が3声を占めるので音の高さとしては実質6つであり、1から9までの数字を使うが1、3、6が使われることもある。

Thumb
広東語の6声調。
さらに見る 陰平, 陰上 ...

脚注

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads