日本産魚類図説

日本産魚類図説（にほんさんぎょるいずせつ、英語: Figures and descriptions of the fishes of Japan, including Riukiu Islands, Bonin Islands, Formosa, Kurile Islands, Korea, and Southern Sakhalin. ）は、日本の魚類図鑑である。

日本產魚類圖說
著者	田中茂穂 • 阿部宗明 • 冨山一郎
発行日	1911年(第1巻)
発行元	大地書院（武蔵野町） z. p. Maruya(丸屋) 風間書房（増補改訂） 丸善 阿部宗明
ジャンル	図鑑
国	日本
言語	日本語 • 英語
コード	NCID BA52293448 OCLC 672675639
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概要

「近代魚類分類学の父」として知られる東京帝国大学の田中茂穂によって、1911年から1930年にかけて編纂され、48巻にわたって287種(うち41の新種を含む^[1])の詳細な記載がおこなわれた^[2]。

1953年よりその続きとなる巻次を阿部宗明および冨山一郎によって編纂が続けられ1958年までには59巻にのぼる大著となった^[2][3]。1994年、60巻の増補版が出版された^[4]。

来歴

1911年、第1巻を発刊。当初より田中茂穂の私費による自費出版であった^[5]。第30巻以降より^[6]財団法人啓明会の助成が1919年7月により6ヵ年間にわたってされる裁定がなされた^[5][6]。1935年、第1巻から第30巻まで限定200部を定価60円にて大地書院より復刊する^[6]。

参考文献

• 大地書院、田中茂穂「廣告 日本産魚類圖説(大地書店)」『官報』第2398号、大蔵省印刷局、1934年12月28日、892頁、全国書誌番号:00084180、2014年9月10日閲覧。
• 啓明会・編 編「二　日本産魚類圖説ノ發刊（田中）六ヶ年間ニ金一萬八百圓ノ補助」『財団法人啓明会事業報告書』 第15回(昭和8年度)、啓明会、1935年、32-33頁。全国書誌番号:46084922。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1119574/20。2014年9月10日閲覧。
• 坂本一男 (2005年). “日本産魚類の研究と東京大学の魚類コレクションの構築”. Systema Name 標本は語る展　. 東京大学総合研究博物館. 2014年9月8日閲覧。
• 河野博「東京海洋大学と魚類分類学」（PDF）『特別展示 天皇陛下の魚類学ご研究』、東京海洋大学附属図書館、2009年、2-4頁、2014年9月8日閲覧。
• 瀬能, 宏; 松浦, 啓一; 篠原, 現人 (2006). “相模灘産魚類目録および黒潮流域の沿岸性魚類の動物地理:Checklist of Fishes in the Sagami Sea with Zoogeographical Comments on Shallow Water Fishes Occurring along the Coastlines under the Influence of the Kuroshio Current”. 国立科学博物館専報 (国立科学博物館) 41: 389-542. NAID 110005998879.