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更新世

顕生代の新生代第四期に属する第一の世である地質年代 ウィキペディアから

更新世
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更新世(こうしんせい、英:Pleistocene)は、約258万年前から約1万1700年前までを指す、第四紀の第一にあたる地質時代。後期更新世チバニアンカラブリアンジェラシアンの4つの期に区分される。

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北極側の氷河の最大範囲。
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更新世の地層、Scarboro Cliffs (カナダオンタリオ州トロント

かつては洪積世(こうせきせい、Diluvium)[注 1]ともいい、そのほとんどは氷河時代であった。

この前の鮮新世(せんしんせい、Pliocene)と合わせて鮮新・更新世Plio-Pleistocene)として扱われることもある。

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分類

更新世は、前期、中期、後期に分けられ、前期はさらにジェラシアン及びカラブリアンに分けられている。

  • 後期更新世(0.126 - 0.0117 Mya[注 2]、12万6000年〜(西暦2000年から数えて)1万1700年前)[1] - 現在、タランティアン (Tarantian) の名称がIUGS-ICSで検討されている[2]
  • チバニアン(0.781 - 0.126 Mya、78万1000年〜12万6000年前) - 名称について、2017年6月に日本の1チームがチバニアン (Chibanian)[注 3]、イタリアの2チームがイオニアン (Ionian) を申請。審査の結果2020年1月、「チバニアン」と命名された。
  • カラブリアン(1.806 - 0.781 Mya、180万6000年〜78万1000年前)[1]
  • ジェラシアン(2.588 - 1.806 Mya、258万8000年〜180万6000年前)[1]
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大陸

大陸の形は現在とほとんど変わらないが、氷期間氷期の氷床の拡大・縮小による海水準変動に伴って、海岸線の位置が移動した。更新世の後期では海水準にして百数十メートルの変動があった。海水準が低下した時期は、現在浅い海である海域の多くが陸地となっている。

気候

氷期と間氷期を繰り返した[注 4]。総計で15回の氷期があった。その主たる要因は地球の回転軌道の性質からもたらされる変化のために生じる太陽放射量の周期的な変動である(ミランコヴィッチ周期[3]

更新世における気候

  • 200万年前 - ヒーバー氷期、ヒーバー-ドナウ間氷期
  • 100万年前 - ドナウ氷期、ドナウ-ギュンツ間氷期
  • 80万年前 - ギュンツ氷期(ネブラスカ)
  • 50万年前 - ギュンツ-ミンデル間氷期(アフトニア)、ミンデル氷期(カンザス)
  • 40万年前 - ミンデル-リス間氷期(イリノイ)、リス間氷期
  • 25万年前 - 12万年前 リス氷期、
  • 7万年前 - ヴュルム氷期(ウィスコンシン)(最終氷期)、リス-ヴュルム間氷期(サンガモン) - 北半球に巨大な氷床が発達しはじめた。カナダおよび米国北部、北西ヨーロッパの大部分を覆い、別の氷床がアルプス山脈とシベリアの一部を覆った。南半球ではそれほどでもなかったと考えられている。南極大陸は第四紀を通じて棚氷に覆われていた。[4]
  • 2〜1.8万年前 - 最寒冷期
  • 1.4〜1.2万年前 - 古ドリアス期(小寒冷期)

完新世における気候

生物

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脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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