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横浜新都市交通2000形電車
横浜新都市交通のAGT(新交通システム)車両 ウィキペディアから
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横浜新都市交通2000形電車(よこはましんとしこうつう2000がたでんしゃ)は、横浜シーサイドライン(旧・横浜新都市交通)に在籍し金沢シーサイドラインで運用されているAGT(新交通システム)車両。
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概要
要約
視点
1989年(平成元年)のシーサイドライン開業当初から運用されていた1000形に代わる車両として「Friendly:人にやさしくお客さまに親しまれる車両,Safety:安全性を重視するとともに故障に強い車両,Eco:省エネに配慮した車両」を基本コンセプトに製造された。製造元は事業継承前は東急車輛製造[4]、事業継承後は総合車両製作所横浜事業所。
2011年2月26日のダイヤ改正[5]から1編成5両の第31編成が営業運転を開始[6]。当初は2015年までに1000形の16編成80両を置き換えるとしていたが、1年前倒しの2014年5月には置き換えを完了することになった[7][8]。その後、2019年には2編成が増備されている[9]。
外観
車体は同社初のステンレス製。東急車輛製造の製品としては、初めて側構体にレーザー溶接を本格採用し、滑らかな仕上がりになっている。外板仕上げはBG(ベルトグラインド)#80。車体長はホームドアの関係で1000形と同じ8,000mm。デザインは多摩美術大学の客員教授が手がけたもので、海・波・水面が光を受けたきらめき、船の帆や旗がはためいている風景、軽やかで華やかな躍動感を、カラー7色の組み合わせによる三角形の幾何学模様で表現している。沿線住民が集まる懇談会でデザインが決定した。
第46編成については、黒・赤のラインを基調としたデザインに変更される。黒は「夜空」、赤は「朝明け」を表し、窓横の星のデザインは「夜明け前の星」を表している[8]。また、LED前照灯も第46編成で初めて採用された。第48編成は「進む、繋げる、シーサイドウェーブ」というコンセプトに基づき、海をイメージした青色をベースに、明るい水色や温かみのある黄色を配色し、車両の直線的な形状に対し、曲線のカラーリングデザインをあわせることで、親しみやすさを込めたカラーリングとした[9]。
- 幾何学模様を採用した前面帯。
- 黒と赤いラインの特別色になった第46編成。
- 波模様をイメージした特別色の第48編成。
座席
座席はロングシートとクロスシート。クロスシートは同社で初の導入となった。また1000形では立ち入り禁止であった運転席スペースも、無人運転に限り開放され、左右の2席のみ着席が可能となった。これも同社初の試みである。
- 車内
- 初導入となったクロスシート
- 運転席スペースの座席
- 運転席スペースから望む前面展望
- 運転台
- 運行情報パネル
車内装備
- 1000形より幅10cm、高さ5.5cm広がり、車椅子スペース・弱冷房車・優先座席(全席でなく一部座席となった)は標準で設けられた。
- 当路線の大半は無人駅であることから車内の防犯上、防犯カメラが1両に2基ずつ搭載されている。防犯カメラ設置は通勤用車両では埼京線の205系電車に次ぐ2番目の事例である。
- 度々、乗客から要望が出ていた荷物棚も設置されている。
- 客室側窓のカーテンは省略され、遮光性の高いガラスを採用した。
- 換気できるよう、窓は開閉することができる。
- 開く時に3回、閉まる時に4回鳴るドアチャイムが設置されている。
- ドア開閉表示灯(ドア開閉時に赤く点滅)・路線情報を流す液晶ディスプレイ (LCD) 方式の車内案内表示装置(映像情報配信装置・トレインビジョン・VIS)も設置している。
- 2013年7月17日から導入される第42編成より、車内照明がLED照明になっている。AGTでは初めての事例である[10]。
- 第46編成までの車内案内表示器
- 第47編成以降の車内案内表示器(17インチに大型化)
主要機器
- 主制御器には東洋電機製造製の2レベルIGBTによるVVVFインバータ制御装置、RG6013-A(1)・B(1)-Mを採用した(PGセンサレス ハイブリッドベクトル制御・純電気ブレーキ対応)[2]。1C2M仕様のものをMc1車およびMc5車に、1C1M仕様のものをM3車に装備する[2]。
- 主電動機はかご形三相誘導電動機のTDK6452-A(端子電圧550V、電流162A、力率85.5%、周波数49Hz、1時間定格出力120kW、定格回転数1,445rpm、すべり1.8%、効率91.0%)を採用した[2]。
- 補助電源装置には静止形インバータ(SIV)のSVM38-4055A(定格容量 38kVA)を採用した[2]。出力電圧はSIVによる三相交流200V/60Hzのほか、変圧器による単相交流100V/60Hzが2kVA、整流器による直流100Vが5kWである(いずれもSIV箱に内蔵)[2]。編成中で2台搭載し、1台が故障した際には故障していないSIVから受給電装置を介して電力を供給する[2]。
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編成
1000形と優先席・車椅子スペースの位置が異なる。製造は事業継承前は東急車輛製造[4]、事業継承後は総合車両製作所横浜事業所。
車両番号の付与方法は、千の位で2000形を表す「2」を、百ならびに十の位で製造順を(第一編成であれば「01」)、一の位で編成内における連結順を示すという、横浜市営地下鉄の各形式に準じた方式が採用されている。
運用
現在は全列車が2000形で運転されている。1000形の引退前は、全編成が1000形と共通運用で運用上の区分はなかった。
- 各種設備位置の相違に関する注意喚起ポスター。
廃車
金沢シーサイドライン新杉田駅逆走事故で破損した41編成が廃車となり、2021年に同車番で全車が代替新造された。
参考文献
- 横浜新都市交通株式会社2000型電機品 (PDF) - 東洋電機製造「東洋電機技報」第123号(インターネットアーカイブ)
脚注
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