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ソルティー・シュガー

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ソルティー・シュガーは、日本のフォークシンガーグループ。

概要 ソルティー・シュガー, 出身地 ...

コミックバンドとも言われるが、本来はカレッジ・フォークに属する。

概要

東京都立日比谷高等学校の同級生を中心に結成されたアメリカンフォークのコピーバンドが前身[1]。当時のバンド名はキングストン・トリオ英語版の曲名「A Worried Man」からとった「ザ・ワーリッド・マン」だった[2]。高校卒業後、メンバーの佐藤敏夫が抜ける際、その名前をバンド名に残そうということになり、佐藤敏夫→さとうとしお→砂糖と塩→ソルティーシュガーとなった[3]

他のメンバーは大学に進学しプロを目指していたわけではなかったが、安保闘争で大学が封鎖され「やることがないから音楽でもやろう」とオリジナル曲を作るようになり[1]1969年(昭和44年)12月に山本・池田・手塚・高橋の幼なじみ大学生4人組グループとして「ああ大学生」でデビュー。売れたのはわずか3000枚だった[4]

1970年に発表した2枚目の「走れコウタロー」がミリオンセラーの大ヒット[4]。最初は「走れミノル」という当時人気があった万年2、3着の競走馬の名前の歌だったが、山本が練習に遅刻してばかりで「早くしろ! 走れ!」とけしかけられていたためコウタローに変えられた[1]。レコーディングが終わり発売前の5月10日に東大法学部に在学中だった池田が21歳で急死[1](ラジオ出演の待ち合わせに来ない池田の自宅に電話すると母親が「風邪で休みます」と返答。もう一度電話すると今度は「急死した」と伝えられた。急性心不全で朝起きたら亡くなっていたという。)[3]。残されたメンバーはショックを受け一時は解散も考えたが、池田の母の勧めもあり1年間限定での活動継続を決め[3]、デザイナーとして活動していた佐藤が再加入し、年末の第12回日本レコード大賞で新人賞を受賞した(歌唱前に「作詞・作曲者、亡き池田謙吉君に捧ぐ、走れコウタロー」と曲紹介されている)。また、「日本国有鉄道5月10日の歌」「ハナゲの唄」などのコミックソングも発表した。約束通りわずか1年後の1971年日本ダービーの季節に解散。佐藤は「池田君の思いも込められた、奇跡の一年でした」と振り返っている[2]

「走れコウタロー」はメンバー全員で作られたが、作詞・作曲は池田名義にされている。高橋は「ひとり残された母親に印税がいくようにしたかったからです」と語っている[1]

山本はその後、武蔵野タンポポ団、ソロ活動を経て、山本コウタローとウィークエンドを結成。1974年には大ヒットソング「岬めぐり」を発表した。また1976年、山本以外の3人で再結成し、「ソルティー・シュガーII」名義でシングルを1枚発表した。

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メンバー

ディスコグラフィー

シングル

  • ああ大学生 / 日本国有鉄道5月10日の歌 (1969年12月)
    • B面は1969年5月10日の日本国有鉄道の運賃改定を歌った歌。原曲はアメリカのフォークグループ、キングストン・トリオ英語版の「MTA英語版」で、ボストンの地下鉄の運賃値上げの歌である。
  • 走れコウタロー / 橋 (1970年7月5日)
  • ハナゲの唄 / ふるさとをはなれて (1970年12月5日)
    • ひがしのひとしのカバー。別題「ハナゲの伸長度に関する社会科学的考察」。オリコン89位
  • 泣くなゴンベー / 沖縄の願い (1971年)
  • 昭和哀歌 / ワイフをさがして (1976年) ソルティー・シュガーII名義

アルバム

  • 走れコウタロー/ソルティーシュガー茶歌集 (1970年)
    CD化:1992年9月23日 (ビクター VICL-23052)
  • ソルティー・サヨナラ・コンサート/旅立ち (1971年10月5日)
    • 1971年6月30日、日本青年館ホールにおける解散コンサートのライヴ録音。
    CD化:2006年12月20日 (ビクター VICL-62202)

オムニバス

  • V.A./ウッド・スモッグ・コンサート (1971年8月5日)
  • V.A./そうるふぃっと CD-4 こんさあと (1972年12月) 4チャンネルレコード
    • 1曲収録「走れコウタロー」。1972年、東京厚生年金会館ホールでのライヴ録音。他の出演者はチェリッシュ山本コウタロー、黒崎とかずみ、黒い河。ビクターのフォークソングのレーベル、SF(ソウルフィット)に在籍する歌手・グループによるコンサート。既に解散していた時期だがジャケットには4人編成での写真が載っている。グループ名の表記はソルティシュガー

ソノシート

  • スヤスヤコウタロー

その他

参考文献

  • 『1968-1997 オリコン・チャート・ブック』オリコン、1997年

脚注

外部リンク

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