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池田1号墳 (多治見市)

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池田1号墳(いけだいちごうふん、池田1号古墳)は、岐阜県多治見市池田町にある古墳。形状は円墳。多治見市指定史跡に指定されている(指定名称は「池田1号古墳」)。

概要 別名, 所在地 ...

概要

岐阜県東部、土岐川支流の辛沢川北岸において、辛沢川が開いた谷を望む丘陵尾根突端部(標高約135メートル)に築造された古墳である[1]2002-2003年度(平成14-15年度)に発掘調査が実施されている。

墳形は円形で、直径約14メートルを測る[1]。埋葬施設は横穴式石室で、南西方向に開口する。当初は両袖式横穴式石室として構築され、のちに竪穴系横口式石室へと改変された珍しい例(東海地方では報告なし)として注目される。石室内の調査では、副葬品として耳環・鉄製品(刀子・鉄鏃など)・須恵器(高坏・長頸壺・短頸壺・𤭯など)が出土している[1]。築造時期は古墳時代後期の6世紀末頃で、7世紀前半頃に石室の改変がなされたのち、7世紀後半頃まで4・5回の追葬が想定される[1]

古墳域は2005年(平成17年)に多治見市指定史跡に指定されている。現在では史跡整備のうえで公開されている。

遺跡歴

  • 2002-2003年度(平成14-15年度)、喜多緑地公園整備に伴う発掘調査(多治見市文化財保護センター、2004年に報告)。
  • 2004年度(平成16年度)、保存整備工事。
  • 2005年(平成17年)8月26日、多治見市指定史跡に指定。

埋葬施設

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石室俯瞰図
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石室展開図

埋葬施設としては横穴式石室が構築されており、南西方向に開口する。当初は両袖式横穴式石室として構築されたが、のちに竪穴系横口式石室へと改変されたとみられる。当初の両袖式横穴式石室の規模は、玄室長さ3.9メートル・幅1.6メートル、羨道長さ約4メートルを測る。この当初石室から、玄室の床面を数十センチメートルかさ上げするとともに、玄室の開口部を狭めて板石を立てて閉塞することで、開口部から玄室にかけて1段下がる構造へと改変されている[1]

調査時点では石室の天井石は失われていたが、保存整備では側壁の一部と天井石を補うとともに、玄室は築造当初、羨道は改変後の状態に復元されている[1]

文化財

多治見市指定文化財

  • 史跡
    • 池田1号古墳 - 2005年(平成17年)8月26日指定。

脚注

参考文献

関連文献

外部リンク

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