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浜海新区

中国天津市の市轄区 ウィキペディアから

浜海新区
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浜海新区(ひんかいしんく)は、中華人民共和国天津市に位置する副省級市轄区

概要 中華人民共和国 天津直轄市 浜海新区, 簡体字 ...
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地理

浜海新区は華北平原北部、山東半島遼東半島の中間に位置する。天津市東部に位置する浜海新区は渤海湾を臨む。北は河北省唐山市豊南区、南は黄驊市と接している。

浜海新区には150km以上の遠浅の海岸線と38kmにわたり域内を流れて渤海に入る海河があるなど、淡水や海水の恵みと関わりが深い。独流減河中国語版が渤海湾に注ぐ直前に北大港水庫中国語版を形成し、一帯はアカハジロソデグロヅルコウノトリオバシギホシハジロサカツラガンなどの生息地として、2020年にラムサール条約登録地となった[1]

水産資源は豊富であり、高潮帯にはカニ類が、中潮帯には魚類エビ類・貝類などが多く繁殖し、渤海のコウライエビワタリガニ科英語版のカニなどは中国の内外で品質や味の良さが知られていた。海で獲れる天然の水産物や、海水で養殖される水産物から海鮮料理などが発達したが、渤海の汚染や海河の河口堰建設、海岸部の埋め立て工事により漁業全体が打撃を受けている。

水産資源のほかには地熱資源も豊富で、摂氏65度から78度の温泉が大量に湧き出している。

塘沽周辺は、天津港の中心となる巨大なコンテナターミナルがあるほか、精油所石油化学コンビナート製塩工場、造船基地などが集積する工業地帯もある。1980年代の改革開放後、「天津経済技術開発区」(Tianjin Economic-Technological Development Area、略称: TEDA泰達、テダ)や「天津港保税区」「国家海洋ハイテク開発区」などの工業団地が設けられ多くの外資系企業が進出している。TEDAは天津の新たな経済の中心地区となっているほか、ニュータウンの建設も各地で進む。塩田跡地では埋め立て工事を行い、中国政府とシンガポール政府が共同で開発するニュータウン「天津生態城」(天津エコシティ、汚水やゴミなど再生可能な資源を再利用し、徒歩や公共交通機関での移動を主とするニュータウン)[2]が建設されている。

公共交通機関では、天津市中心部と塘沽との間の津浜軽軌鉄路が2005年に開通している。また海河に架橋された海河塘沽大橋は、主塔が一本の斜張橋としては世界第3位の規模である。

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歴史

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天津港

塘沽には全国重点文物保護単位に指定された重要な史跡もある。天津を守る大沽口砲台(大沽口炮台遺址、津門十景の一つにもなっている)や永楽年間に建設された古刹の潮音寺が残り、漁民・農民・製塩民らが共存してきた歴史もうかがえる。戦略上重要な場所であり古くから港としても栄えた。また塘沽協定はこの地で結ばれている。

中国最大の塩業企業である「天津鹸廠」は、1880年に北洋水師が開設した工場や、中国の化学工業の黎明期を担った「黄海学社」に由来するなど、中国の近代工業の発祥の地の一つでもある。また1980年代の改革開放後、天津経済技術開発区(TEDA)など経済特区工業団地が設けられ、外資系の工場やオフィスが進出する新たな都市となった。2000年代半ばからは、面積200平方kmにおよぶ埋立地を造成し[3]、大型船の入港可能な港湾や臨海ニュータウンを建設する中国最大級の埋立工事、「天津填海造陸」プロジェクトが実施されている[4]

2009年10月21日、天津市の市轄区のうち、渤海海岸に面した塘沽区漢沽区大港区の三区が合併し、新たに浜海新区が設置された。2010年1月11日に区政府機構の行政事務が開始された。

2015年8月12日深夜、港口地区で大規模な爆発事故が発生した。

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行政区画

要約
視点

13街道、5鎮を管轄する。[5]

さらに見る 街道弁事処・鎮, 社区・村 ...
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脚注

関連項目

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