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海星-1
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海星-1(朝鮮語: 해성-1、英: Haeseong-I)は、大韓民国で開発された艦対艦ミサイル。SSM-700とも称される[1]。
来歴
韓国海軍は1970年代より艦対艦ミサイルの導入に着手しており、韓国科学技術研究院(KIST)が設計した雁(キロギ)型ミサイル艇(PKMM)ではエグゾセMM38[3]、アメリカ合衆国から購入した白鴎型ミサイル艇の前期型ではスタンダードARMを搭載した後、国内で建造した白鴎型の後期型ではハープーンを搭載した[4]。
1980年代にはハープーンの装備化を推進するとともに、これと同等のSSMの国内開発計画に着手した[2]。事業開始直後は技術的困難やアメリカからの圧力のために難渋したものの[注 1]、1996年からは海星計画として仕切り直された[1]。海星計画の初の成果物が海星-1ミサイルであり[2]、2001年には初の試射を実施、2003年8月21日には弾頭を搭載したミサイルによる試射も行われ、同年末で開発は完了した[1]。2005年より全規模生産が開始され[1]、2006年より配備された[2]。
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設計

ミサイルの誘導方式としてはアクティブ・レーダー・ホーミング(ARH)を採用しており、フェーズドアレイレーダーを用いた誘導装置が搭載されている[1]。また中間航程では慣性誘導(INS)が行われ、GPSも併用される[1]。
推進装置としてはターボファンエンジンが搭載され[注 2]、290メートル毎秒(マッハ0.85)の速度を発揮できる[1]。ミサイルは、探知を避けるためのシースキミング、対空兵器を避けるための回避機動や急降下攻撃、初回命中失敗時の反復攻撃が可能である[1]。
また2016年には、本ミサイルを基に弾頭をクラスター弾に変更した艦対地ミサイルである海龍が配備された[2]。この時期には、既により長射程の対地巡航ミサイルである海星-2や玄武-3が配備されていたものの、これらは専用のK-VLSを搭載した艦でなければ運用できないのに対し、海龍は、海星-1を搭載している艦であれば発射筒を容易に換装して搭載できるというメリットがある[2]。
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採用国と搭載艦艇
脚注
参考文献
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