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激しい雨
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『激しい雨』(はげしいあめ、Hard Rain)は、1976年にリリースされたボブ・ディランのライブ・アルバム。1976年4月からスタートした、"第2期"「ローリング・サンダー・レヴュー」の5月16日公演から4曲、5月23日公演から5曲が収録されている。
ビルボード200チャートで最高17位[1]、全英アルバム・チャートで3位を記録した。RIAAよりゴールド・ディスクに認定されている[2]。
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解説
本作では5月23日のフォートコリンズ公演をメインに位置づけている。この公演はコロラド州立大学のヒューズ・スタジアムにて行われた野外ライブであった。しかし、当日は雨に見舞われ、観客は傘や合羽を身につける状況となってしまった。その中で「はげしい雨が降る」が演奏された(本作には未収録)ことが、このアルバムの名前の由来だといわれている。
この公演ではテレビ収録も行われ、このアルバム発表と同時期にNBCのテレビスペシャル『Hard Rain』として、全米で放送された(未ビデオ化)。日本ではディランの来日に合わせて、翌年の1977年に一部曲目を変えて、東京12チャンネル(現・テレビ東京)にて『ボブ・ディラン・ライブ・コンサート・スペシャル 激しい雨』が放送された。
1975年10月 - 12月に行われていた"第1期"「ローリング・サンダー・レヴュー」の時とは、演奏のアレンジやライブの形式が異なっている。第1期がゲリラ的で反響を呼んだのに対し、この第2期ではそのような盛り上がりがなく、当時の評判は決して良くなかった。しかし後年、このライブやテレビ放送がブートレグとして多く出回るようになった。
2010年8月31日の『ローリング・ストーン』の記事では、ディランに近い人物が、テレビスペシャル『Hard Rain』のDVD発売に取り組んでいると発言したことが、報じられている。[3]
なおこのアルバムは、5月16日のフォートワース公演からも4曲が収録されている。最初のCD化では6曲目の「嵐からの隠れ場所」の冒頭が編集し直されたが、2013年のリマスター盤では、曲間部分の多くが新たに編集し直されている。
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収録曲
特記なき楽曲はボブ・ディラン作詞・作曲
Side 1
- マギーズ・ファーム - Maggie's Farm - 5:23
- いつもの朝に - One Too Many Mornings - 3:47
- メンフィス・ブルース・アゲイン - Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again - 6:01
- オー・シスター - Oh, Sister - 5:08
- 作詞・作曲: ディラン、ジャック・レヴィ
- レイ・レディ・レイ - Lay Lady Lay - 4:47
Side 2
- 嵐からの隠れ場所 - Shelter From The Storm - 5:29
- きみは大きな存在 - You're A Big Girl Now - 7:01
- アイ・スリュウ・イット・オール・アウェイ - I Threw It All Away - 3:18
- 愚かな風 - Idiot Wind - 10:21
LP盤の裏ジャケットでは曲目が適当に並べられ、"See Label For Sequence"というただし書きがされていた。その意図は不明。
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テレビ放映されながらアルバム未収録の曲
パーソネル
参加ミュージシャン
- ボブ・ディラン - ボーカル、ギター
- ミック・ロンソン - ギター (courtesy of RCAレコード)
- T・ボーン・バーネット - ギター、ピアノ
- スティーブン・ソールズ - ギター、バック・ボーカル
- デビッド・マンスフィールド - ギター
- ロブ・ストーナー - ベース、バック・ボーカル
- ハワード・ワイエス - ドラムス、ピアノ
- ゲイリー・バーク - ドラムス
- スカーレット・リヴェラ - ストリングス
制作スタッフ
- ドン・デヴィトー&ボブ・ディラン - プロデューサー
- Don Meehan - レコーディング&ミキシング・エンジニア
- Lou Waxman - テープ・リサーチ・チーフ
- ケン・レーガン - ジャケット・カバー写真
- ジョエル・バーンスタイン - バック・カバー写真
- ポーラ・シェア - カバー・デザイン
リリース
脚注
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