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田氏家集

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田氏家集
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田氏家集』(でんしかしゅう)は島田忠臣828年 - 892年)の漢詩家集

概要 著者, 国 ...

概要

上中下の3巻よりなり、忠臣が16歳の時に詠んだ1「賦得詠三」からおおむね年代順に221首を載せる。とはいえ、まとまった空白期間が多数みられる。おそらく本来は『通憲入道蔵書目録』[1]に見られるように「田達音集 十巻」[2]だったが、散逸してしまい、誰かが残存部を3巻にまとめたのであろう[3][4]。この原「田達音集」は、『田氏家集』が忠臣死没直前の詩を含むことから忠臣の没後すぐに周囲の者がまとめたものであろう[5][6]。なお、173「暮春花下奉謝諸客観酒見賀仲平及第」以降は年代順にはなっていない[7]

写本には内閣文庫本、松平文庫本、刊本には『群書類従』本、市河寛斎『日本詩紀』本の伝本4種があるが、どれも同系統で詩の出入りはない[8][6]。内閣文庫本は近世初期の合綴1冊本で、印記から林家昌平坂学問所にあったことがわかる[9][10]。松平文庫本も合綴1冊本で、字体から林家関係者の筆写と言われる[9]。『群書類従』本は異同箇所が平仄などにおいて正しくなっているため、本文批判を加わえられていることがわかる[11]。他に、彰考館に近世初期の合綴1冊本があったが、水戸空襲で焼失した[10][12]

作品には白居易の影響が強く[13][5]菅原道真藤原基経などとの交流が伺える[14]。また8月15日の月(仲秋の名月)を日本で初めて詠んだもの本集の詩である[15]

忠臣の詩はほかに『日本詩紀』に6首載る。また、本集の78「自詠」注より貞観元年(859年)春に年調(みつき)の詩360首をたてまつり、斉衡3年秋に詠史146首(または半千篇)を作っていること、88「元慶五年冬大相国以拙詩草五百余篇始屏風十帖仍題長句謹以謝上」の詩題より元慶5年(881年)冬に藤原基経の屏風詩500余篇をたてまつっていることがわかるがこれらは現存しない[16]

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内容

要約
視点

巻之上

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巻之中

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巻之下

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『新校群書類従』、『田氏家集全釋』、内閣文庫本を基に作成

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注釈書

脚注

参考文献

関連項目

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