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第二次ロンドン海軍軍縮会議

多国籍条約 ウィキペディアから

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第二次ロンドン海軍軍縮会議(だいにじロンドンかいぐんぐんしゅくかいぎ)は、1930年昭和5年)に締結された「ロンドン海軍軍縮条約」の改正を目的として1935年昭和10年)12月9日にイギリスロンドンで開かれた国際会議。

概要

1934年に行われた予備交渉が不調に終わった為、日本は軍縮条約からの脱退を決意する。

1934年12月、ワシントン海軍軍縮条約の条約破棄を通告(破棄通告後二年間は有効)。1936年昭和11年)1月15日に日本は本会議を脱退、イタリアもエチオピア侵略の為に脱退し、1936年3月25日に英・米・仏の三国のみで第二次ロンドン海軍軍縮条約が締結された。

予備交渉における日・米・英の主張

さらに見る 種別, 艦種 ...
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本会議における各国の主な主張

日本

  • 軍備平等
  • 戦艦、空母、重巡洋艦などの攻撃的艦種の全廃、または大幅削減。

イギリス

  • ワシントン条約、ロンドン条約の基本的維持
  • 質的制限に重点をおき、全ての艦種のサイズ、備砲の縮小
  • 潜水艦の全廃。全廃が不可能なら濫用防止の協定の締結

アメリカ

  • ワシントン条約、ロンドン条約の維持
  • 現有戦力の二割削減

フランス

  • 艦型、備砲の大幅縮小
  • 量的制限反対
  • 潜水艦廃止反対

条約の内容

日本が会議から脱退したため会議の内容は主に質的制限にのみに移行し、3月25日に米・英・仏の三国で協定に調印し会議を終了した。

主なものは以下の通り。

  • 建艦案の通告、及び情報交換に関する条項
  • 艦種の定義、基準排水量、艦齢に関する条項
    • 戦艦:基準排水量35,000t以下主砲14インチ以下
    • 空母:基準排水量23,000t以下、備砲6.1インチ以下
    • 重巡洋艦:基準排水量10,000t以下、備砲8インチ以下
    • 軽巡洋艦:基準排水量8,000t以下、備砲6.1インチ以下
    • 駆逐艦:基準排水量1,850t以下、備砲5.1インチ以下
    • 潜水艦:基準排水量2,000t以下、備砲5.1インチ以下
  • 条約有効期間:1942年

エスカレータ条項

ワシントン海軍軍縮条約を批准した国のうち、1937年4月1日までに第二次ロンドン軍縮条約を調印しない国があった場合(日本、イタリアを指す)、諸々の制限を緩和する条項であり1938年に発動された。

  • 戦艦の規定を「基準排水量4万5000トン以下、主砲16インチ(40.6センチ)以下」に変更
  • 戦艦、空母等の保有枠の増大
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参考文献

脚注

関連項目

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