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第55回東京箱根間往復大学駅伝競走

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第55回東京箱根間往復大学駅伝競走(だい55かいとうきょうはこねかんおうふくだいがくえきでんきょうそう)は、1979年昭和54年)1月2日 - 1月3日に開催された第55回目の東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)である。

概要 試合日程, 出場校 ...

実施日程

大井埠頭周回コース
大手町読売新聞東京本社前(スタート)→鶴見→戸塚→平塚→小田原→箱根町芦ノ湖駐車場入口(ゴール)
箱根町芦ノ湖駐車場入口(スタート)→小田原→平塚→戸塚→鶴見→大手町読売新聞東京本社前(ゴール)

参加大学

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概要

要約
視点

往路

1区

牽制によるスローペースなレース展開となった中[1]、3連覇を狙う日体大・照井典勝が区間賞を獲得。国士大・佐藤修が22秒差の区間2位となり、早大・石川海次は区間3位で日本マラソン界のホープ・瀬古に襷を繋いだ。前回の上位チームでは、大東大が日体大と2分36秒差の区間11位と出遅れた。

2区

早大・瀬古利彦が2.9km付近で日体大・中村孝生を捉えると5.4km付近でスパートし、先頭に立つ[2]。瀬古は服部誠の区間記録を1分以上も更新する1時間12分18秒の区間新記録で区間2位に3分16秒の大差をつける走りを見せ、トップで襷を繋いだ。早大が先頭で中継するのは、総合優勝した第30回箱根駅伝以来25年ぶり[3]。中村が区間2位、順大・松元利弘が区間3位で2位、3位で襷リレー。日大は4位をキープし、1区で出遅れた大東大は宮地敏孝が区間4位の走りで11位から5位に浮上。1区で最下位に沈んだ駒大は阿部文明が区間5位で走り、11位に上がった。

3区

先頭を走る早大・金山雅之は区間13位にとどまったが首位はキープした[4]。順大・神田修は区間8位だったが日体大を抜いて2位に浮上、日体大・伊藤哲二は区間12位に終わり3位に後退した。大東大・吉元政昭が区間賞の走りで4位に上がった。拓大・廣瀬啓二が区間3位で5位に、東農大・高橋幸宏が区間2位で6位になり、専大・遠山昭は区間4位で7位をキープした一方で日大・五十嵐陽一は区間15位に沈み、4位から8位に転落した。

4区

トップの早大・井上雅喜は区間2位で首位を走るが、追いかける順大・川口晴実が区間賞の走りで、2分33秒あった早大との差を一気に9秒差まで縮めた。3位の日体大・坂本充は区間5位にとどまり、ライバルの順大との差は3分20秒にまで広がる。4位を走る大東大は岩元修一が区間3位で順位は変わらず、日大・吉村良二は区間4位ながら8位から5位に浮上した。3区終了時点でそれぞれ5位、6位だった拓大と東農大は区間下位に終わり、それぞれ7位、9位に落ちた。

5区

2位で襷を受けた順大・上田誠仁は2.7km付近で早大・甲斐鉄朗を捉えて先頭に躍り出る[5]。七曲がりでは両足が痙攣に見舞われるアクシデントがありながらも後続との差を広げ[6] 、2年連続の往路優勝を達成。上田は区間賞を獲得した。早大は、順位は落としたものの30回大会以来の好成績となる往路2位でフィニッシュ。3区でのブレーキが響いた日体大は、新宅雅也が早大を激しく追い上げたが往路は3位でゴール[7]。日大は堀一章が区間2位で走り、順位を一つ上げて4位に入り、大東大が日大に抜かれて5位で芦ノ湖に飛び込む。東海大は吉川徹が区間4位で走り、13位から9位に浮上した一方で、東農大は長島浩が区間最下位に沈み、9位から14位に下がった。駒大は大越正禅が区間14位と不振で往路は12位でフィニッシュした。

復路

往路8位の東洋大までが時差スタートで9位・東海大以下7チームが8時12分に芦ノ湖を一斉にスタートした。

6区

先頭の順大・酒匂真次は快調なペースで走り、区間賞を獲得。後続との差をさらに広げる。日体大・小沢信一は早大を抜いて2位に上がったが、順大との差は4分30秒に広がる。早大・森山嘉夫は区間7位と粘ったが、3位に後退。4位から8位までは順位変動は無かった。中大は嵐田浩道が区間2位で走り、東海大と通算タイムで同着の9位になるなど、シード権争いも激しさを増してくる。5区でブレーキの東農大は三橋稔が区間6位で走り、追い上げムードを作った。

7区

トップの順大・寒川正悟は区間4位と堅実な走りで首位を譲らず。日体大は新地憲宏が区間賞を獲得し、順大との差を3分07秒差とした。3位を走っていた早大は加藤正之が区間12位に沈み、4位に後退。早大を交わした日大が3位に浮上した。東農大・加藤安信が区間2位で走り、12位から一気に8位にまで浮上し、シード権内に食い込んだ一方で、6区終了時点では6位だった専大は小林伸一が区間15位に終わり、シード権ぎりぎりの9位にまで転落した。

8区

順大・木下亨は区間3位と安定した走りでトップをキープ。日体大・出口彰が区間賞を獲得し、順大との差を2分22秒に詰める。大東大・山元章義が区間2位の走りで2校を抜いて3位に上がり、日大と早大は安定した走りを見せたがそれぞれ一つ順位を落とした。6位から9位の順位変動はなかったが、中大・藤田和弘が区間5位で追い上げ、シード権ラインの9位を走る専大との差は18秒にまで詰まる。7区終了時点ではシード権とわずか1秒差だった東海大は区間14位に終わり、2分35秒にまで広がった。

9区

先頭を走る順大・竹島克己は快調なペースで走り、1時間15分56秒の区間新記録を樹立。8年ぶりに9区の区間記録を更新した。2位で襷を受けた日体大・坂本亘は区間2位で走ったが、順大との差は4分20秒に開き、万事休す。3位争いは、5位スタートの早大・小田和利が区間3位で追い上げ、大東大との差を27秒に詰め、日大は早大とは1分55秒差となった。シード権争いは、中大が11位に後退し、代わって国士大・吉山嘉一が区間4位の走りで10位に上がったが、9位・専大とはまだ2分49秒の差がある状況となった。

10区

9区で優勝争いには決着がついたと思われたが、順大・村松学はペースが上がらず。一方で日体大・小山英士が順大を猛追し、一気に差を詰めたが、順大が逃げ切って13年ぶり2度目の総合優勝を達成した。小山は区間新記録の走りで追い上げたが、1分41秒届かず、2位でフィニッシュ。3位争いは大東大が制し、早大は滝川哲也が5km以降からペースを上げ区間2位で走ったが[8]、22秒及ばなかった。5位から7位には日大、東洋大、東農大が入り、8位の拓大は大学史上初めてシード権を獲得した。9位には専大が入り、ここまでが次回大会(第56回大会)のシード権を獲得。終盤に追い上げた国士大は1分58秒差の10位で、シード権を獲得することは出来なかった。

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成績

総合成績

  • 総合優勝 順天堂大学 11時間30分38秒
    • 往路優勝 順天堂大学 5時間50分01秒
    • 復路優勝 日本体育大学 5時間38分36秒
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9位以内の大学には次大会のシード権を与えられた。

往路成績

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'注1')メンバーの名前の()内の数字は学年。

復路成績

さらに見る 復路順位, 大学(チーム)名 ...
'注1')メンバーの名前の()内の数字は学年。

区間賞

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区間記録

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  • 太字は区間1位。色つきは区間新記録。

各区間順位

1区

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2区

さらに見る 順位, 選手名(学年) ...

3区

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4区

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5区

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6区

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7区

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8区

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9区

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10区

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その他

  • 東京12チャンネル(現在のテレビ東京)が13:25~14:10の時間帯で、初めて箱根駅伝をテレビで生中継した(復路ゴールのみ)[9]

外部リンク

脚注

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