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第71回国家映画賞
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第71回国家映画賞(だい71かいこっかえいがしょう、71st National Film Awards)は、インドの映画賞。インド国立映画開発公社が主催し、2023年のインド映画を対象としている。2025年8月1日に情報・放送省から受賞者が発表され[1][2][3][4]、9月23日にニューデリーのヴィギャン・バワンで授賞式が執り行われた[5]。
選考過程
2024年9月18日までインド国立映画開発公社がオンライン上でエントリー募集を行った[6][7]。映画部門のエントリー対象は2023年1月1日から12月31日までの期間に中央映画認証委員会から認証を受けた長編映画と短編映画であり、書籍部門のエントリー対象は同期間中に発行された新聞・雑誌・ジャーナルに掲載された映画記事・評論、及び刊行された書籍となっている。また、映画部門では吹替版・改訂版・複製版、書籍部門では翻訳版・抄訳版・編集版・注釈・再版本は対象外となっている[8]。
長編映画部門と非長編映画部門では16ミリフィルム、35ミリフィルム及びそれよりもフィルム幅の広いフィルムゲージまたはデジタル・フォーマットで撮影された作品、劇場または家庭で観賞できるOTTサービスで公開されたインドの言語で製作された作品が選考対象となっている。また、エントリー作品は中央映画認証委員会によって長編映画・ドキュメンタリー映画・ニュース映画・ノンフィクション映画として認証を受ける必要がある[9]。
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受賞結果
要約
視点
ダーダーサーヘブ・パールケー賞
最高賞であるダーダーサーヘブ・パールケー賞は、インド映画界の著名人3名で構成される選考委員会によって選出された[10]。
- 選考委員会
• ミトゥン・チャクラボルティー |
• シャンカル・マハーデーヴァン |
• アシュトーシュ・ゴーワリケール |
長編映画部門
選考委員会
長編映画部門の選考では、インドの地域的事情を考慮して6つの選考委員会(中央委員会及び地域委員会)が組織され、地域委員会で選出された候補作品を中央委員会で審査する形式が採用された。
- 中央委員会
• アシュトーシュ・ゴーワリケール(委員長) | |
• M・N・スワーミー | • ギーター・M・グラッパ |
• V・N・アーディティヤ | • アニーシュ・バース |
• パレーシュ・ヴォーラ | • スシル・ラージパール |
• ヴィヴェーク・プラタープ | • プラディープ・ナーヤル |
• マニラーム・シン | • プラクルティ・ミシュラー |
- 北部地域委員会(ボージュプリー語映画、ドーグリー語映画、英語映画、ヒンディー語映画、パンジャーブ語映画、ラージャスターン語映画、ウルドゥー語映画)
• ジョーズ・アントニー・パーラッカピリル(委員長) | |
• チェタン・ムンダディ | • カムレーシュ・クマール・ミシュラー |
• ニラージ・クマール・ミシュラー | • プラモード・クマール |
- 東部地域委員会(アッサム語映画、ベンガル語映画、オリヤー語映画、その他の北東部の言語映画)
• シヴァドワージ・シェッティ(委員長) | |
• ボビー・サルマー・バルアー | • オイナム・ドレン |
• スクマール・ナンドラール・ジャタニ | • トゥシャール・カンティ・バーンドパッダエ |
- 西部地域委員会(グジャラート語映画、コンカニ語映画、マラーティー語映画)
• トゥシャール・ヒラーナンダニ(委員長) | |
• チランタナ・バット | • マンダル・タラウリケール |
• プラヴィーン・モルチャル | • シヴァージ・ロータン・パーティル |
- 南部地域第1委員会(マラヤーラム語映画、タミル語映画)
• アビジート・シリーシュ・デーシュパーンデー(委員長) | |
• マノージュ・C・D | • アパルナー・シン |
• サルヴァナーラーヤナン・I | • S・ラージャシェーカラン |
- 南部地域第2委員会(カンナダ語映画、テルグ語映画)
• マライ・レイ(委員長) | |
• ラグナンダン・B・R | • ルナ・ブトダ |
• ヤークブ・カーディル・グルヴァディ | • サティーシュ・ヴァルマー・マンダパーティーi |
金蓮賞(長編映画部門)
銀蓮賞(長編映画部門)
地域賞
非長編映画部門
- 選考委員会
• P・セシャドリ(委員長) | |
• パンカジャ・タークル | • K・S・セルヴァラージ |
• シュリシュティ・ラケラ | • ジャイチェング・ジャイ・ドフティア |
• アトゥル・ガングワル | • オリヴィア・ダース |
金蓮賞(非長編映画部門)
銀蓮賞(非長編映画部門)
映画批評部門
- 選考委員会
• ゴーパーラクリシュナ・パーイ(委員長) | |
• アショーク・パリット | • ヴィノード・アヌパム |
金蓮賞(映画批評部門)
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トラブル
『ケララ物語』が監督賞・撮影賞に選出された際、国内から大きな批判の声が寄せられた[13]。ケララ州首相のピナライ・ヴィジャヤンは受賞に対して「この選出はケララ州にとって重大な侮辱であり、映画は誤った情報を内外に発信し、結果として分断的な思想を正当化しようとしている」と非難し、ケララ州議会野党指導者のV・D・サティーサンも「政治的なヘイト・キャンペーンに映画が利用されている」と非難した[14][15]。また、サジ・チェリアン、K・N・バーラゴーパール、V・シヴァンクッティ、P・A・ムハンマド・リヤースなどのケララ州政府閣僚も同様に受賞を非難する声明を発表しているほか[16][17][18]、連邦上院議員のK・C・ヴェーヌゴーパールも映画を「腐敗したアジェンダを広めるもの」と批判している[19]。さらに選考委員のプラディープ・ナーヤルも「プロパガンダ的な映画」として選出を非難しており、複数のメディアは「ケララ州の女性たちがイスラム教に改宗され、ISISに勧誘されるという誇張した描写が長年にわたり批判されていたにもかかわらず、受賞作品に選出されてしまった」と批判的に報じている[20][21]。このほかにインド映画テレビ研究所の学生会、マラヤーラム女優のランジーニとファラー・シブラも受賞を非難しており[22][23][24]、こうした批判に対して選考委員長のアシュトーシュ・ゴーワリケールは映画について「非常に難しいテーマを明確に採り上げ、視覚的に力強く表現している」と評価し、受賞を擁護する声明を発表している[25]。
このほか、『Ullozhukku』の演技で助演女優賞に選出されたウルヴァシーは、「映画の役割を考えれば、自分の演技は助演女優賞ではなく主演女優賞を受賞するに値する」と不満を述べ、選考プロセスの透明化を訴えている[26][27]。
出典
外部リンク
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