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精索
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精索(せいさく、英:Spermatic cord)は男性器の精管とその周囲組織から成る索状構造。深鼠径輪から精巣へと走行する。
漿膜被覆である精巣鞘膜は腹膜の延長で、横筋筋膜を通過する。各精巣は胸部下位から腰部上位の領域で発生し、陰嚢へ下降する過程で精管、血管、神経などを伴う。精索は左右に1本ずつ存在する。
構造
精索は次の3層の組織に包まれる。
精索の正常径は約16 mm(範囲 11–22 mm)である[2]。位置は精巣鞘膜の後方にある[3]。
構成
血管
神経
- 精巣挙筋神経(陰部大腿神経の陰部枝
- 精巣神経(交感神経系)
腸骨鼠径神経は精索内には含まれず、鼠径管内を精索の外側で走行する。
その他の構成要素
精巣鞘膜は精索の外側でその前方に位置する[3]。
臨床的意義
精索は捻転に脆弱であり、精巣が回旋して自らの血流を遮断する精巣捻転を生じ得る。精巣捻転は数時間以内に不可逆的損傷を招くことがある。精索内に漿液が貯留した状態は「精索水瘤」と呼ばれる。
腹腔内容が鼠径管へ脱出すると、外鼠径ヘルニアを生じる。
画像
- 左大腿三角
- 右精巣(精巣鞘膜を切開して露出)
- 精索
- 精索
- 下肢の浅静脈(浅層の剖出、前面)
脚注
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