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興国寺 (和歌山県由良町)
和歌山県由良町にある寺院 ウィキペディアから
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興国寺(こうこくじ)は、和歌山県日高郡由良町にある臨済宗妙心寺派の寺院。山号は鷲峰山(しゅうほうざん)。本尊は釈迦如来。
歴史
安貞元年(1227年)、高野山金剛三昧院の願生(俗名・葛山景倫)が主君であった源実朝の菩提を弔うために創建したもので、創建時は真言宗寺院で西方寺と称していた。葛山景倫は承久元年(1219年)、実朝の暗殺を機に出家。実朝の生母・北条政子は願生の忠誠心に報い、願生を西方寺のある由良荘の地頭に任命した[1][2]。
願生は親交のあった心地覚心(法燈国師)が宋から帰国すると、正嘉2年(1258年)に西方寺の住職に迎えて開山とした。その後、後醍醐天皇より寺号の興国寺を賜ったという。覚心は、普化尺八を奏する居士4名を宋から連れ帰り、興国寺に住まわせたので、以後当寺は普化尺八の本山的な役割を持つようになった。その弟子の一人、虚竹禅師(寄竹)が尺八の元祖といわれている[3]。
また、熊野・伊勢地方への布教を積極的に行った。宋で習得した金山寺味噌の製法が弟子から人々に伝わり、やがて醤油が誕生するきっかけとなった[4]。
天正13年(1585年)、羽柴秀吉の紀州征伐によって伽藍の大部分を焼失したが、慶長6年(1601年)に紀州藩主・浅野幸長によって再興された[3]。
昭和31年(1956年)、臨済宗妙心寺派から独立し臨済宗法燈派大本山になったが、昭和61年(1986年)に妙心寺派に復帰した。
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伽藍
- 本堂(1797年再建[5])
- 天狗堂
- 大門
- 山門
- 鐘楼
- 尺八道場
- 禅堂
- 位牌堂
- 開山堂
- 書院
- 庫裏
文化財
重要文化財(国指定)
和歌山県指定無形民俗文化財
- 灯籠焼
天然記念物(国指定)
札所
- 紀伊之国十三仏霊場 第8番
交通
周辺情報
脚注
参考文献
関連項目
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