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茶の本

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茶の本
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茶の本』(ちゃのほん、The Book of Tea)は、岡倉天心の著書。原文は英語

概要 著者, 国 ...
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概要

日本茶道を欧米に紹介する目的で、1906年(明治39年)、米国ボストン美術館で中国・日本美術部長を務めていた天心が、ニューヨークの出版社から刊行した。茶道を仏教)、道教華道との関わりから広く捉え、日本人の美意識や文化を解説している。天心没後の1929年(昭和4年、岩波文庫)に邦訳された[1]。訳者は、天心の弟・岡倉由三郎の弟子である村岡博1895年明治28年) - 1946年昭和21年)年4月。山口県出身。没後の1961年6月5日、村岡の嗣子である村岡博人によって第38刷改版となった[2]。その後、2007年4月5日に第105刷改版発行)で、約90年を経て(2019年初時点)118刷56万部に達した(2024年10月時点で第127刷)。

新渡戸稲造の『武士道』と並んで、明治期の日本人による英文著書として著名で、ジャポニズム興隆や日露戦争における勝利によって、日本への関心が高まったヨーロッパ各国(スウェーデンドイツフランススペインなど)でも翻訳された。世界的な名著を集めたペンギン・ブックス双書にも2016年に加えられた(著者名は本名のKakuzo Okakura)。

岡倉天心にとって「茶の本」は、現在を永遠とするための美の教典である。また、岡倉が最後に執筆したオペラ台本「白狐」は「茶の本」には、東洋と西洋を暗示する二匹の龍が玉を争う場面が描かれており、東洋と西洋が理解しあい、世界が調和することを願った岡倉の白鳥の歌である。[3]

主な解説書

関連書籍

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脚注

外部リンク

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