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見知らぬ人でなく (久保田早紀のアルバム)
久保田早紀のアルバム ウィキペディアから
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『見知らぬ人でなく』(みしらぬひとでなく)は、久保田早紀(現・久米小百合)の5作目のアルバムである。1982年7月21日にCBS・ソニーから発売された。
制作・背景
旅に出るなんて思いもしなかった
見送ってばかりいた私だから…
初期の楽曲の路線とポップさとを融合させた作品で[2]、シングル「ねがい」を含む全10曲が収録されている。本作は都会(まち)をコンセプトに制作された。久保田自身が生まれ育った東京における都会、ニューヨークのような大都会、旅で訪れたヨーロッパの古都など、体験や想像を基にイメージを膨らませ、都会の空間、建物の冷たさと寂しさ、そこで出逢う人たち、愛、誘惑、孤独などをひとつひとつ映画のように描き、曲を作っていった[3]。当初は「まるで映画のように」とうサブタイトルを付けることも考えられていたという。サウンド面では都会的なシティ・ポップを意識して、前年に大ヒットした寺尾聰の「ルビーの指環」で編曲を担当した井上鑑を初めて起用している[4]。
前作『エアメール・スペシャル』のポップな作風については「この路線が好き」という人もいれば、「風情のない普通のシンガーソングライターになってしまって物足りない」という意見もあり、評価が分かれた[3]。久保田は、「砂漠やラクダをイメージさせるような中近東の路線に戻ることは全体にしたくありません」と、プロデューサーの金子文枝と何度も話し、金子も「その必要はない」と理解を示すが、CBS・ソニーの営業担当者からは「やっぱり『天界』とか、ああいう世界が求められてるイメージなんだよ」と話をされることがあった。それに対してやや反発の気持ちもあり、久保田は「絶対に中近東には戻りません。だからコンセプトは都会にしちゃう」という感じで決めてしまったという[3]。
久保田の作品に初参加となった作詞家の三浦徳子は、よくコミュニケーションを取る人物で、仕事が終わったあと一緒に食事をしたり、いろいろな事を話したという。特にB-1「木々が大きかった頃に」の詞は、久保田が洗礼を受けたこと、日曜学校に子供の頃から行っていたことなどの話を基に書いてくれたんだと思うと語っている[3]。
久保田のデビュー40周年記念アニヴァーサリーBOX『Saki Kubota PREMIUM』では、シングル「ねがい」のB面曲「地球はコンサート・ホール」がボーナス・トラックとして追加収録された[5]。
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アートワーク
ジャケットの撮影は横浜の港に停泊する氷川丸の船内で行われた。一般の乗船客が乗り込む前の早朝5時から6時頃に行われる予定だったため、久保田は顔が浮腫まないよう、ずっと起きて撮影に臨んだという[3]。『エアメール・スペシャル』では、久保田の希望で顔写真を使用しないジャケットになったが、やっぱり違うという意見や、今回はもう少し普通の写真にしたいという金子の意見もあり[3]、本作のジャケットは顔写真を使用したものに戻った。
収録曲
LP / CT
CD
脚注
参考資料
外部リンク
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