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視感効果度

光源が発する可視光の効果。ルーメン毎ワット(記号: lm/W=SI単位)で表す ウィキペディアから

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放射の視感効果度しかんこうかど: luminous efficacyとは、電磁波が伝搬する時間当たりのエネルギーである放射束と、これに対応するヒトが感じる光束とを関係付ける物理量である。SI単位ルーメンワット(記号: lm/W)が用いられる。

概要 視感効果度 luminous efficacy, 量記号 ...

定義

放射束 Φe とこれに対応する光束 Φv により

と表した時の比例係数 K が視感効果度である[1]

分光視感効果度

ヒトの目が感じる明るさは波長ごとに異なる。単色光に対する視感効果度は分光視感効果度spectral luminous efficacy)と呼ばれる。 分光放射束 Φe,λ に対して

と表したときの重み付けを与える関数 K が分光視感効果度である[1]

分光視感効果度が最大となる波長の視感効果度は最大視感効果度と呼ばれる[1]

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540テラヘルツ光の視感効果度

周波数 540×1012 Hz単色光の視感効果度 Kcd683 lm/W である[2]

国際単位系(SI)は基本単位カンデラの定義において次のように Kcd を定義している:

周波数 540 × 1012 Hz の単色放射の視感効果度 Kcd を単位 lm W−1(cd sr W−1 あるいは cd sr kg−1 m−2 s3 に等しい)で表したときに、その数値を 683 と定める
国際度量衡局、国際単位系(SI)第 9 版(2019)日本語版、[3]

Kcd は放射量と測光量を繋ぐ重要な定数である。

最大視感効果度

最大視感効果度さいだいしかんこうかど: maximum luminous efficacy分光視感効率が最大となる波長をもった単色放射の視感効果度である[4]

明所視での最大視感効果度は記号 で表記され、暗所視での最大視感効果度は記号 で表記される[5]CIE標準において分光視感効率が最大になる波長は明所視で 555 nm、暗所視で 507 nm である[6]

国際単位系の定義定数を用いて実用上十分な精度で近似できる。540テラヘルツ光の視感効果度 Kcd683 lm/W であり、かつ、周波数 540×1012 Hz は波長 555 nm にほぼ等しいため、実用上 Km Kcd = 683 lm/W とすることができる。

測光の国際単位系

さらに見る 測光量, SI単位 ...

脚注

参考文献

関連項目

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